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うつ病は現代病?自己診断チェック表

うつ病は「生涯に7人に1人は罹患する」といわれているほどありふれた心の病気です。

早期に発見し受診する人が少なく、治療の開始が遅れがちとなる病気でもあります。

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うつ病の自己診断チェック項目

・興味を覚えるものがない
・根気よく物事に取り組めない
・落ち込みや悲しい気分が続いている
・おっくうで、仕事や家事が進まない
・涙ぐむことが多い
・悲観的になることが多い
・将来のことより、過去にとらわれている
・この世から消えたいと思う
・スポーツや趣味意欲的に取り組めない
・夜中に起きてしまい、朝まで眠れない
・意欲がなく、食事をおいしく食べられない
・性欲がない

※あくまで目安ですが、8項目以上にYESをつけた人はうつ病の疑いがあります。

うつ病はいつから?昔からあるの?

家族や友人から「この頃、元気がないね」と指摘され、本人も何週間にもわたって暗く沈んだ気分が続いている場合、まず考えなくてはならないのがうつ病です。

周りの出来事や趣味に対して興味や関心を失ってしまったり、体力がいつまでたっても回復しないと感じたり、日々の生活に喜びや悲しみを見いだせないことが明らかになれば、うつ病に陥っている恐れがあります。

うつ病は、最近のストレスに満ちた社会がもたらした現代病のように思われがちですが、古代ギリシャの記録に残っているほど古くから、多くの人々を悩ませてきた身近な病気です。

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最近の調査では、「一生に間に、7人に1人はうつ病になる」という結果が出るほど、誰もがなる恐れがある病気なのです。

歴史的な著名人では、ヘミングウェイやチャーチルもうつ病に苦しみました。

ロシアの有名な作曲家、チャイコフスキーも20代の頃からうつ病を繰り返しています。

チャイコフスキーが作った交響曲第6番ロ短調「悲愴」は、うつ病の気分を反映しているという説があるほど暗く、重苦しく響きます。

この曲をうつ病患者に聞かせると症状が一時的に悪くなるといわれているほどです。

うつ病は気づきにくい病気

うつ病はごくありふれた病気です。

しかし、その一方で、絶望感や自責の念から自殺願望や自殺企図がつきまとい、注意が欠かせないという側面もあります。

うつ病も他の多くの病気同じように、治療を早期に始めれば、それだけ早く回復が見込まれます。

「うつ病かな」と思ったら、まず専門医を受診することが大切です。

うつ病患者の受診状況

①自らのうつ病に気づいたとき精神科の病院へ相談に行こうと思いますか?

思う 61.2%
思わない 30.7%

②精神障害者の医療機関への受診状況

精神科医受診 11.3%
一般科医受診 9.6%
両方受診 4.2%
受診なし 75.4%

多くの人がうつ病を自覚したら精神科を受診しようと考えていますが、うつ病を含め、精神病・精神障害をもつ人で、どの診療科であれ実際に受診している人は25%に過ぎないのが現状です。

ちょっと最近おかしいかも、と感じた場合は、近くの心療内科や精神科を早めに受診しましょう。

◆この記事は、赤坂診療所所長、精神保健指定医、渡辺登先生執筆・監修の「これでわかるうつのすべて(成美堂出版)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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