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うつ病って甘いものが欲しくなるの?様々な症状、幻覚、幻聴、視力低下など

脳の栄養分が糖分だからか、異様なほどに甘いものを欲しがるケースもあります。

食欲が低下しているときはそうでもなかったりするのですが、少し食欲が出てくると甘いものを異様に欲しがり、チョコレートやメロンパン、コーラやジュース、まんじゅうなど、とにかく甘い食べ物に手を出す人も珍しくありません。

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うつ病は脳の病気であるといわれるように、脳の働きが以前とは全然違ってしまい別人になってしまったようにみえることがあります。

まるで寝たきりになってしまう、うつ病の症状も

脳を休めるためなのか、睡眠が必要なのか、家族が驚いてしまうほどよく眠る患者もいます。

人によっては、24時間の昼夜が逆転してしまい、1日の枠がなくなってしまったようにもなります。

家で療養している間、24時間のうち22時間も横になる場合もあります。

そうかと思うと、睡眠薬を飲んでもまったく眠れなくなることもあります。

1つのことを考え始めるときりがなくなると言う患者さんもいます。

枝葉がドンドン別れて広がって、悩みの木が頭の中に生えているように感じるそうです。

頭の中がグワングワンと音が鳴るくらいに混乱しているそうです。

そばで見ている家族からしてみると「この人はいったいどうなってしまうのだろうか」と不安になるほどです。

幻覚や幻聴、妄想があらわれるうつ病症状も

うつ病の患者の中には、幻覚や幻聴、妄想といった症状があらわれることもあり、「借金の取り立てが来る」と言い出したり、子どもを「自分の子どもじゃない」と言ったり、小さな虫が体中を這い回っているとか、金縛りにあってお化けがみえたという人もいるそうです。

また、うつ病患者の家族会でも毛虫やクモの幻覚が見えたという話はよくあることだそうです。

視力低下になったうつ病患者も

また、急に視力が落ちた、と言ううつ病患者もいます。

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目が回る、そわそわして落ち着かないという症状があり、眼科で調べても原因が見つからなかったため、患者さんは余計に心配になり症状が悪化して視力が低下したそうです。

本人もうつ病だとはまったく考えなかったため、内科のかかりつけ医に勧められて精神科を受診するまでにかなりの期間が経過してしまったそうです。

このように身体症状から始まるうつ病もあるので、見分けが難しいのが現状です。

うつ病を勉強する内科や整形外科の医師もいる

最近では内科や整形外科の医師もうつ病の勉強をしていて学会に参加することもあるそうです。

「胸が痛い」「心臓がドキドキする」と訴えてくる人の検査をしても心臓に異常がなく、実はうつ病だったというケースもよく聞きます。

整形外科では、原因不明の関節痛がうつ病であるケースもあったそうです。

何かおかしいな、と思ったら、悩んでいないでまずは職場の産業医やカウンセラー、家の近くのかかりつけ医に相談することをおすすめします。

それでも原因が分からないと言われたら、うつ病の可能性があるかもしれません。

早いうちに精神科を受診し、精神科医に話を聞いてもらうだけで安心して症状がなくなることもあります。

ある人は、夜中に胸が締めつけられるように痛くなることが一週間くらい続きました。

親族が心筋梗塞になったことがあったので、「ついに私もか:と思ったのですが、心臓の検査をしても何の異常もなかったそうです。

一ヶ月ほど苦しんだ後に「もしかしたら、うつ病かも?」と精神科の医師に相談したら、とくに薬を処方されたわけではないのですが、すぐに症状が治まったそうです。

きっと原因が分かって安心したからでしょう。

その頃の本人は、仕事がとても忙しく、未解決の問題を多く抱えて自分を追い込んでいたそうです。

◆この記事は、精神科医/北里大学大学院産業精神保健学教室、衛藤理砂先生執筆・監修の「〈医師〉〈看護師〉〈患者・家族〉による うつ病の本 (岩波書店)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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