自己愛性人格障害の家族の対応と接し方のポイントについて
自己愛性人格障害の治療において、患者さんと家族との関係は大きな影響を与えます。
よりより治療のために、家族はどのような対応や接し方が望まれるのでしょうか。
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今回は、自己愛性人格障害の家族の対応と接し方のポイントについて書いてみたいと思います。
家族は治療の協力者であること
自己愛性人格障害の家族は、患者さんから「親のせい」「育て方が悪い」と責められることも少なくありません。
また、家族間でも「お前が悪い」「あなたが原因」と責任を押しつけ合ってしまうことも少なくありません。
確かに過去を振り返ることは大切なことですが、原因は何か、誰のせいか、と責任の所在を探し、犯人探しすることは、治療に良い影響を与えません。
むしろ家族関係が悪化してしまい、治療が進まなくなってしまう危険性もあるので注意しましょう。
自己愛性人格障害の患者さんにとって、家族は治療の協力者であることを忘れないようにしましょう。
自己愛性人格障害のついて知る
自己愛性人格障害の患者さんの家族において、まず大切なことは自己愛性人格障害について知ることです。
これまで家族は自己愛性人格障害の患者さんの言動に悩まされたり、振り回されてきたことでしょう。
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ですが、それらは自己愛性人格障害という障害が原因であるということや、自己愛性人格障害の特徴や傾向を知ることで、患者さんの単なる気まぐれやわがままではないことが理解できるようになります。
本を読んだり、インターネットで調べたり、自己愛性人格障害について詳しく知ることが治療の始まりです。
家族関係を見直すこと
自己愛性人格障害の治療において、 患者さんを含めた家族関係を見直すことが大切です。
患者さんが自分自身と向き合うことと同じように、家族もまた自分と向き合うことが重要です。
そして、今後どうするかについて考えるのです。
親子関係、夫婦関係において、どうやって協力関係を築いていくのか、どんな人間関係を構築していくか、今後のあり方について考えていきましょう。
医師と家族が協力して治療に取り組む
自己愛性人格障害の治療において、患者さんと家族が「親のせい」「本人が悪い」とお互いに責め合っていても治療は進みません。
第三者である医師の協力が必要です。
自己愛性人格障害の治療を始めるとき、患者さんと家族は一緒に医師と話し合うようにしましょう。
治療の目的、方法、スケジュールなどについてもはっきりさせておきましょう。
また、治療を医師にまかせっきりにする姿勢はよくありません。
自己愛性人格障害の治療を医師だけで進めることはできません。
患者自身と家族が治療に取り組む姿勢が重要なのです。
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