99 人も惜し〜 |歌の意味・解説・翻訳【百人一首】

99 人も惜し〜 |歌の意味・解説・翻訳【百人一首】

99 人も惜し 人も恨めし あぢきなく 世を思ふゆゑに 物思ふ身は 【後鳥羽院】

読み方(ひともをし ひともうらめし あぢきなく よをおもふゆゑに ものおもふみは)

出展「続後撰和歌集」

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意味「99 人も惜し〜」

あるときは人を愛しく思い、またあるときは、人を恨めしく思う。思い通りにならない面白くないこの世の中で、いろいろと物思いをする私は。

作者:後鳥羽院とは?

後鳥羽院(ごとばいん)は、高倉天皇の第4皇子で、第82代天皇です。

百人一首の第100番歌の作者:順徳院の父親にあたります。

鎌倉幕府と対立して承久の乱を起こしますが、争いに敗れて隠岐島(おきのしま)に流されました。

解説「99 人も惜し〜」

この歌は、自分が天皇の上にたち政治をする上皇による歌です。そうした政治のやりかたを「院政」といいます。

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この歌の詠み手である後鳥羽院は、院政をおこなった人です。

トップの立場で様々なことを決断する人は、他の人には理解できない苦しさを感じていることがこの歌から感じられますね。

「世を思ふゆえに もの思ふ身は」は、この世の中を良くしようと思い、数々の苦しい思いをしている、という意味です。

後鳥羽院の時代は、鎌倉幕府の力が強くて、天皇の力がおさえられていた時代なので、「思うようにならない世の中だ」と天皇が孤独を感じて詠んだ歌、と思うと、せつなさが伝わってくる気がします。

上の句が「人」から始まる歌は2首

上の句の最初が「人」から始まる歌は、この歌と第35番歌の2首です。どちらも三文字目でわかる歌「三字決まり」の歌です。

35 ひとはいさ ー はなぞむかしの
99 ひともをし ー よをおもふゆゑに

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