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ひきこもり、うつ状態にも注意!パニック障害は発作だけじゃない!

パニック障害というと、パニック発作だけに目を奪われがちになってしまいます。

しかし、発作のきっかけとなった状況や、発作が少なくなった後の不安やうつ状態なども見過ごすことができないものです。

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パニック発作のきっかけは?

パニック発作の最初のきっかけは、胸がザワザワして変だなと思っているうちに、激しい症状が一気に吹き荒れて、短時間のうちにおさまる、といった感じが多いようです。

パニック発作が起きたきっかけについて振り返ってみると、睡眠不足や体調不良が続いたり、精神的なストレスが発作のきっかけとなっていることに気づくケースが多いです。

また、前ぶれ症状があるこ人もいます。

初めてのパニック発作の数時間前に、胸がザワザワする感じ、軽い動悸やめまいなどの前ぶれ症状を経験することもあり、中には半年前から前ぶれ症状があった人もいるほどです。

また、家族の介護に心身ともに疲れたときに発症した人もいます。

パニック発作を繰り返すうち、ひきこもり、うつ状態に

パニック障害は、どちらかというと長い経過をたどる病気です。

まず最初は、突然のパニック発作という劇的な症状で始まり、発作を何度も繰り返します。

しばらくすると発作の回数は減り、発作が起こったらどうしようという「予期不安」が強くなっていきます。

さらに「広場恐怖」も増え、その場を避けようとする「回避行動」もおこります。

やがて、ひきこもり、うつ状態やその他の不安障害などを併発するようになっていきます。

1週間に4回以上の頻度でパニック発作おこる、発作が4週間以上続く、といった場合は、重度のパニック障害、重症と診断されることが多いようです。

急性期のパニック障害の主な症状・特徴とは?

パニック障害の急性期の特徴は、パニック発作の再発を頻繁に繰り返す点です。

ただし、パニック発作の頻度には個人差があり、週に3〜7回パニック発作が起きる人もいれば、多い人だと毎日のように発作が起き、少ない人では月に1〜3回程度の人もいます。

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日数が経過してしばらくすると、パニック発作が起こる間隔があいてきます。

そして、パニック発作の強さも徐々に軽くなってくるのが一般的です。

慢性期のパニック障害の主な症状・特徴とは?

急性期を過ぎ、慢性期に入るとパニック障害はどんな症状や特徴が見られるようになるのでしょうか?

急性期の特徴はパニック発作がおきることが中心でしたが、慢性期になるとパニック発作の回数が減り、発作の強度は徐々に低下していきます。

そして、その代わりに「予期不安」「広場恐怖」といった症状がみられるようになります。

予期不安とは、また発作が起きるのではないか、と発作に対する恐怖感や不安感が高くなり、日常生活に悪影響が出るほどの強い不安です。

広場恐怖とは、もし発作が起きたら・・・という不安から、電車、バス、映画館など人が大勢いるような状況や場所などを避けるようになることです。

パニック障害から不定愁訴へ

パニック障害を発病してから半年〜数年すると、ハッキリとしたパニック発作ではなく、なんとなく調子が悪い感じが続くといった不定愁訴が表れやすくなります。

不定愁訴の主な症状は、動悸や息苦しさ、不安、イライラなどで、からだに異常がないのに、体調不良を訴えるので、心気症と診断されやすい特徴があります。

パニック障害を治療せずに放置するとどうなるの?

急性期から慢性期になるパニック障害の治療を放っておくと、どうなってしまうのでしょうか?

パニック障害の発見が遅れたり、病院等での適切な治療を受けずに放置していると、「予期不安」「広場恐怖」のほかにも、さまざまな症状へと広がっていく可能性があります。

パニック障害の他に、社会恐怖や先端恐怖症など特定の恐怖症を併発したり、うつ状態、強迫性障害、アルコール依存症などを伴うことがあり、治療にさらに時間がかかる結果になってしまうことがあります。

パニック障害が疑われるような場合は、早めに近くの心療内科や精神科の受診をおすすめします。

◆この記事は、精神科医、赤坂診療所所長、渡辺登先生執筆・監修の「パニック障害(講談社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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