アスペルガー(発達障害)が犯罪や非行の原因になる?
アスペルガー症候群などの発達障害であることが、犯罪や非行の原因になるのでしょうか?
この点について、もう少し詳しくみてみましょう。
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アスペルガー症候群が犯罪や非行の直接的な原因になる?
過去の犯罪や事件の報道・ニュースなどをもとに、アスペルガー症候群などの発達障害を、犯罪や非行に結びつけて考える人がいますが、これは大きな間違いです。
アスペルガー症候群自体は、非行や犯罪の原因にはなりません。
それよりもむしろ、発達障害に対する周囲の無理解や非難が、彼らの居場所を奪い、犯罪や非行へと駆り立てる原因となっているといえます。
突飛な行動をしたり、決まりやルールをやぶったりすることはいけないのだと、周囲がきちんと教えれば犯罪行為や非行は防げるのです。
万引き・暴力、二次障害を防ぐことが問題の解決策に
暴力や万引きなど、非行や犯罪を予防するためには、アスペルガー症候群の二次障害を防止することが大切です。
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例えば、いじめや成績不振などによって劣等感をいだき、悪ふざけやいたずらをしてしまう子もいます。
その時点で、親や教師などまわりの大人が子どもに注意したり、適切な支援をすれば、本人は自信を取り戻すチャンスになります。
反対に、発達障害の子どもの悩みに誰も気づかないでいると、徐々に非行や悪ふざけなどの行為がエスカレートしていきがちです。
そして、ときに犯罪や大きな事件をまねいてしまう場合があるのです。
悪いつきあいに巻き込まれることが多い
アスペルガー症候群の子どもは、友達をつくりたいという思いが強いといえます。
そのため、たとえ万引きなどの悪い行動や、悪ふざけをする仲間であっても、自分に声をかけて誘ってくれることが嬉しいのです。
普通であれば、まわりの大人の様子を見ていたずらなどの行為をやめることができますが、アスペルガーの子にはそのような判断は難しいのです。
周囲の家族や友達が気づいて、本人に具体的に言い聞かせないと、悪気なく非行や悪い行為をしてしまうことがあります。
非行や犯罪行為を防ぐためには、本人の劣等感や、悪い友達からの誘いにも注意をはらう必要があります。
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