アスペルガーかも?保育園や幼稚園から相談があった場合、どうすればいい?
アスペルガーやADHDなどの発達障害の多くは、小学校に入学してからの学童期に、その特徴が明らかになり発達障害の存在に気づくことが多いといえます。
ですが、幼稚園や保育園の幼児期に「あれ?アスペルガーかも?」と親や先生が疑問を持つケースもあります。
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もし、保育園や幼稚園の先生から、子どもの発達について相談があったときは、避けたり拒否したりするのではなく、しっかり話を聞くことが望ましいでしょう。
親と幼稚園、保育園が協力し情報を共有するのが理想
発達の問題は、家庭と保育・教育機関のどちらかだけで対応できることではありません。
家庭では問題のない子が、保育園や幼稚園では緊張してしまったり、その反対に家庭ではなんでも保護者まかせにする子が、外ではきちんと行動できたりと、場所によって子どもの様子には違いが出ます。
保育園や幼稚園の先生から相談や指摘があったら、さけたり反論をする前に、まず話を聞いてみましょう。
子どもの様子をよくみてもらい、家庭生活との違いや問題点など、情報を交換します。
家庭と園で協力して、適切な対応を考えていくのが、理想の関係です。
親や保護者が理解しておくこと
子どもの発達問題について、原因や責任の所在を求めるのは、子どもの健全な発達においてはあまり意味のないことです。
それよりも、親と幼稚園や保育園が一緒に協力して、アスペルガーの子どもが少しでも過ごしやすい保育環境を整えることに力を入れましょう。
家庭での様子と、園での子どもの行動の違いを話し合い、情報を共有することで子どものことをより深く理解できる。
【原因はしつけではない】
自分のせいだと思い込まない。
原因は脳機能にあり、誰のせいでもない。
原因探しよりも対応を重視する。
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【幼児期に教えたいことがある】
身のまわりの習慣は、小さいことから教えないと、なかなか身につかない。
そのためにも、保育環境を整える。
【園に問題があるわけではない】
先生から相談されたとき、園と衝突すると子どものためにならない。
問題を確かめることが大事。
保育園や幼稚園で望まれる対応は?
子どもにアスペルガー症候群やADHDなど発達の遅れがあっても、あまり特別扱いしないことが望ましい対応です。
子ども本人にとって、幼児期に身体を動かしたり、まわりの人とふれあうのはとても大切なことなのです。
無理は絶対に禁物ですが、可能な範囲でほかの子と一緒に学べるようにしてもらいましょう。
【身体をよく動かす】
運動が苦手なことを周囲から指摘されても、子どもが萎縮しないようフォローする。
身体を動かすと表情が豊かになる。
【身のまわりのこと】
片付けや着替えなど自分のことは自分でする、という意識を持たせる。
時間を区切って役割を与えると良い。
【まねっこ遊び】
人のまねをすることで、さまざまな習慣を学べる。
自分からやりたがらない子には、マネすることをうながすような教え方を。
【道具を使う作業】
折り紙や絵を描くこと、工作など、手先を使う作業を体験させる。
上手くできなくても、子どもの発達につながる。
【人の話を聞く習慣】
人の話を聞くことはアスペルガー症候群の子どもにとって、もっとも難しいことのひとつ。
あせらずにゆっくりと教えていく。
【グループ活動は慎重に】
多人数での活動を強要しない。
先生と一対一での遊び、次に仲の良い友達と、そしてグループ活動へと段階を踏む。
【正しい言葉遣い】
話し方や言葉づかいの細かい問題は、幼児期の頃はあまり気にしなくてもかまわない。
ますは、話すことの意欲を引き出すことを優先する。
【科目の学習】
国語、算数などの勉強も、小学生になってからで十分に間に合う。
早期教育がストレスにならないよう注意。
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