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パーソナリティ障害と適応障害の併発、合併に注意!

適応障害は、パーソナリティ障害とも共通点が多くあります。

中には、適応障害とパーソナリティ障害を合併・併発している例もみられます。

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このあたりの診断は難しいですが、以前から症状があったかどうかに注目して診断されます。

適応障害のうち、とくにストレスの程度がPTSDの診断基準に当てはまるほど強くないものは、不全型PTSDといえます。

そのような場合にはパーソナリティ障害との併合が問題になります。

発症前は周囲に過剰といえるほど適応していたのに、性格が180度変わったような印象を受けます。

本人もストレスに苦しみ、過剰が不安定になっているとわかっていることが多いのですが、コントロールができません。

適応障害と併発・合併しやすいパーソナリティ障害

感情が不安定で、手のひらを返したように怒ったり、反社会的な行為をするのは、パーソナリティ障害との合併が考えられます。

【例】
・書類をバーンとたたきつけるように置く
・不満や怒りを激しく表す
・電話が鳴っただけでビクッと怖がる
・さいなことにひどくおびえる
・誰かに頼ったり、逃げようとしたらりする

適応障害と併発、合併しやすいパーソナリティ障害は次の順番になります。

①境界性パーソナリティ障害
②統合失調型パーソナリティ障害
③自己愛性パーソナリティ障害
④反社会性パーソナリティ障害

人間関係にトラブルが多い、パーソナリティ障害とは

パーソナリティ障害は、出来事の解釈の仕方、感情、人間関係、衝動のコントロールに偏りがあらわれる病気です。

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およそ10タイプありますが、適応障害と合併併発することが多いのは、主に4タイプです。

①境界性パーソナリティ障害とは

感情の揺れが激しく不安定な点が特徴的です。

称賛していた相手を、手のひらを返したように激しく非難するなど、まわりの人を巻き込むトラブルになりがちです。

突然、激しく怒ることもあり、人間関係に支障をきたすことが多い。

心の根底に見捨てられる不安、空虚感があり、リストカットなど自傷行為を繰り返すことも多い。

②統合失調型パーソナリティ障害とは

風変わりな言動をする、自分はテレパシーができるなど、奇妙で非現実的な妄想をするのが特徴。

過剰な社会不安があり、想像をひろげ、恐怖にとらわれることが多い。

迷信や第六感を信じ込む傾向が強い。

疑い深く、細部にこだわりすぎるところも。

人との関係を築くのが苦手で、家族以外に親しい友人や信頼できる人がいない。

③自己愛性パーソナリティ障害とは

自分を特別な人間だと思っている。

自分を誇大化してでも他人からの賞賛を求める。

他者への思いやりに欠け、不当に利用したり、傲慢な態度で接するため、人間関係に支障をきたす。

他人に嫉妬したり、他人が自分に嫉妬していると思い込む。

一方で、見捨てられることを恐れ、他人に依存しようとする。

④反社会性パーソナリティ障害

18歳未満では行為(素行)障害と診断される。

自己中心的で、誇大的で、人を信用せず、うそをついたり責任を放棄する。

仕事を続けられず、経済的に破綻する人も。

人をだましたり、逮捕されるような違法行為に及ぶことも多い。

良心の呵責を感じることはなく、怒りやすく、他人を攻撃する。

◆この記事は、医療法人和楽会理事長、貝谷久宣先生執筆・監修の「適応障害のことがよくわかる本(講談社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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