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摂食障害は自傷行為(リストカット)と併発しやすい?合併症

摂食障害には、食べる量が極端に少ない「拒食症(無食欲症)」、大量に食べては嘔吐を繰り返す「過食症」があります。

摂食障害と自傷行為(リストカット)は、自分の身体を平気で痛めつけるというところに共通点があります。

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摂食障害(拒食症)と自傷行為(リストカット)の共通点

拒食症や過食症の摂食障害は、特に若い女性に多くみられ、以前から自傷行為(利リストカット)との関係が指摘されていました。

摂食障害(拒食症)は、「やせたい」気持ちからの無理なダイエットが、最初のきっかけとなることがよくあります。

その背景には「今の自分は太っていてダメ」という強い自己否定があるケースがほとんどです。

摂食障害(拒食症)も、リストカットなどの自傷行為も、どちらも「今の自分を大切にできない」と感じて「自分を傷つける」という共通性があるために、併発=一緒に生じやすいと考えられています。

摂食障害(拒食症)の治療も、自傷行為(リストカット)の治療と同じように、精神療法や家族療法、SSRIなどの薬物療法がおこなわれます。

治療では、自分を受け入れるように本人を支える治療や、家族への指導が並行しておこなわれます。

摂食障害の場合

自分を大切に思えない

もっとやせたい

美しくなりたい

摂食障害(拒食症)

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自傷行為(リストカット)の場合

自分を大切に思えない

自分はだめだ

絶望

自傷行為(リストカット)

日本での自傷行為(リストカット)の数は増加している

日本での自傷行為(リストカット)の数は最近増えてきています。

家族など周りの人は、自傷行為(リストカット)を特殊な問題とは思わないようにしてください。

自傷行為(リストカット)は、日本以外の国でも深刻な問題になってきています。

日本より早い時期から自傷行為(リストカット)が問題となっているイギリスでは、1980年頃から約20年の間に、リストカットを含む自傷行為をしたことがある人の割合は、1.5倍以上に増えているという報告があります。

日本でも、アメリカやイギリスの後を追うような形で、自傷行為(リストカット)の数が増加しています。

具体的な発生率は、調査によって違いがありますが、このような増加傾向は世界中で見られると推測されています。

学校での「リストカットの流行」も

学校などでは、まるで伝染して広がるかのように、自傷行為(リストカット)が広がることもあります。

多くの場合、いじめなどの問題や、試験、受験などのプレッシャーが背景にあると考えられます。

また、仲の良い友達と一緒の行為をすることで、仲間意識を強めるといった面もあります。

身近な人や有名人、芸能人が、リストカットを告白したことをきっかけにリストカットを始めることもあります。

人生の中で何らかの自傷行為を経験した人の数は、一般に考えられているよりもかなり多いと予測されています。

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