高齢者の社会不安障害も多い?老後が不安?相談先や支援機関は?

極度のあがり症「社会不安障害」は、治療せずに放っておいても治る病気ではなく、自然に症状が改善するものではありません。

また、社会不安障害はまだまだ社会的認知度も低く、「本人の性格のせい」と間違った認識をされるこが多いため、若い頃からずっと社会不安障害の症状に悩んでいきている高齢者もそれなりの人数がいると考えられます。

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高齢者の社会不安障害、老後が不安?

昔から人付き合いが苦手で、高齢になった今でも人間関係にストレスを感じやすく悩んでいる、という社会不安障害の高齢者も少なくありません。

緊張する状況になると、手足が震えたり、汗が大量に出てきたり、という身体症状があらわれるため、人前で話す状況を避け続けてきた人もいることでしょう。

しかし、一人暮らしの場合、どうしても人と接する必要がある状況もあります。今までは家族に助けてもらってきた人が、高齢になり一人暮らしをすることになったとき、様々な問題が生じやすいのです。

大切なことは「高齢者で社会不安障害に悩む人は多い」「今からでも治療することで治る病気」ということです。家族のサポートを受けながら治療をスタートすることが第一です。

近くに相談できる家族がいない場合には、役所で精神保健福祉士に相談したり、病院を受診するようにしましょう。

高齢でも治療で病気を克服できる

社会不安障害の治療は、高齢者だからといって手遅れということはありません。

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ただ、本人は社会不安障害の病気に気づかず、自分が病気だという自覚がないまま、長い期間、人付き合いを避けて過ごしてきていることが多いです。

本人も周りの人も「昔からそういう性格の人」と思い込んでいることが多い為、まずは「治療できる病気」ということに気づくことから治療は始まります。

家族と一緒に病院を受診して相談を

夫婦や子供などの家族と同居している場合は、本人だけでなく、家族も社会不安障害の症状と長い期間つきあっていることになり、精神的ストレスがたまってしまって、うつ病など精神疾患を発症してしまっているケースもあります。

病院を受診するときには、家族も一緒に診察を受け、適切な治療をおこなっていくことで、今後の生活が変わることでしょう。

一人暮らしの高齢者は行政サポートを受けることも

一人暮らしの高齢者の場合、社会不安障害の病気の存在に周りの人が気づく、というのも難しいことです。そこで頼りになるのは、役所や福祉事務所にいる精神保健福祉士や民生委員の存在です。まずは役所に相談してみましょう。

ただし、重症の社会不安障害のケースでは、自分で役所に行くことすらも難しく、最悪の場合では、自宅にひきこもったまま孤独死につながってしまう可能性もあります。

そうした事態を防ぐためにも、精神保健福祉士などに相談に乗ってもらい、必要なサポートを受けながら治療をすすめることが大切です。

高齢者の社会不安障害の相談先

・自治体
・保健センター
・福祉事務所
・精神保健福祉センター
・地域活動支援センター
・病院 など

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