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LD(学習障害)の症状・タイプについて | 子供の発達障害

子供の発達の早さには、もちろん個人差があるものです。

周りの人との関わりや、集団生活の中で、その場の状況にあった行動ができるかどうかといったことも、子供の発達の度合いによって異なります。

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最近の教育現場においては、子供の発達障害ということが大きなテーマとなってきています。

LD(学習障害)は病気なの?子供の発達障害?

LD(学習障害)は、病気ではありません。

なぜLD(学習障害)になるのか、という原因はまだわかっていませんが、発達障害のひとつと考えられています。

LD(学習障害)の子供は、自分の身の回りで起こっていることをキャッチし、脳で認識する過程に(認知の仕組み)にある種のクセがあると考えられています。

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学習のつまづきから様々な問題へ

医学的なLD(学習障害)の定義では、「LD(学習障害)は、読む、書く、算数の力に特異的な困難が伴う場合」とされています。

ですが、教育上のLD(学習障害)の定義では、読む、書く、計算することに加えて、人の話を聞く、人と話すコミュニケーション能力のかたよりも含めて考えていきます。

LD(学習障害)の子供は、学校での勉強などの学習の面だけでなく、集団生活の上でも様々な困難をまねきやすく、多方向からの支援、援助が必要です。

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LD(学習障害)には様々な種類や要素がある

その子供がLD(学習障害)かどうかを判断し、そのことをふまえて学習を指導する場合、さまざまな要因を考慮します。

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中には、なわとびやとび箱、球技など、体育の授業でも困難な種目があることもあります。

LD(学習障害)の子供への対応として、学習に関する中核的な特徴だけでなく、付随してあらわれる様々なトラブルにも目を向け、全体的に支援することが大切です。

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言葉のトラブル

言葉を発したり人の話を聞いたりすることや、コミュニケーションがうまくできません。

運動のトラブル

運動が苦手なタイプです。
文字がうまく書けない、書くのが遅いなど、手先の運動が苦手(不器用)などの場合もあります。

人間関係のトラブル

集団行動ができない、ルールや順番を守れないなど、クラスの中でも問題を起こしがちです。

教育理解のトラブル

やる気がない、サボるなどの問題がないのに、学力が伸びません。
教科や科目によってばらつきがある子供もいれば、全体的にのびない子供など様々です。

医学上の学習障害

読み書きに困難がある「ディスレクシア」や計算が苦手なタイプです。

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◆この記事は、教育心理学者、東京学芸大学名誉教授である上野一彦先生執筆・監修の「LD(学習障害)のすべてがわかる本(講談社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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