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ADHDは、病院に行くべき?別に行かなくても大丈夫?

子どもがADHDなどの発達障害かもしれない、と思った場合、「すぐに病院へ行かなければ」と考える人もいるようです。

はたして、病院に行くべきなのでしょうか、それとも行かなくても大丈夫なのでしょうか。

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ADHDは必ずしも病院に行かなくてもよい

子どもの落ち着きのなさや、衝動的な行動で困っている場合、基本的には医師に相談した方が良いでしょう。

母親がひとりで悩みを抱え込むのは、子どもとのコミュニケーションにおいても、母親の心の健康にとってもよくありません。

ただ、ADHDの障害は一刻をあらそうものではありません。

ひと呼吸おいて、まずは冷静に子どもの状態を把握することから始めてみるとよいでしょう。

子どもが直面している問題やトラブルを冷静に把握し、接し方や環境を変えてみるのもひとつの対処方法です。

ADHDの症状は、人間関係や生活環境の変化によって、強くあらわれたり、目立たなくなったりします。

病院に通院して治療を受けなくても、コミュニケーションや接し方、環境を変えるだけで、自然にADHDの症状が消えたという例もあります。

トラブルが続く場合は病院を受診する

子どもが動き回るのが止まらない場合や、幼稚園や学校でのトラブルが続く場合は、周囲が対応を変えることを第一に考えましょう。

それでも半年以上にわたって続くようであれば、医師の診察を受けることも考えます。

ですが、いざ病院を受診するとなると、親としてはためらいや迷いを感じることが多いようです。

自分の子どもがADHDと診断された場合、これからどんな治療が始まるのか、と先のことを考えて不安になり尻込みするかもしれません。

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病院を受診して、ADHDなのかどうか、診断をはっきりさせるのは子どもの将来にとって意味のあることです。

ADHDという障害を認識することは、子どもが健やかに成長していくためのサポート態勢を整える第一歩なのです。

環境の変化でよくなることも

ADHDの特徴がある子どもは、障害があるか健康かの2通りにはっきりと分けることはできません。

ADHDの症状や障害の強さには人によって程度があり、病院での治療が必要な場合もありますが、教育の仕方や接し方、生活環境の変化で十分に改善することもあります。

また、学校において良い教師と出会うことで、状況がガラッと変わることもあります。

子どもの心は成長過程で、障害があるといってもその状態は常に揺れ動いているのです。

障害の強さは境界線のない「連続体」であり、変動すると考えられています。

どんな受診理由が多いの?

心のトラブルで病院を受診する子どもの数は、年々増えています。

来院の理由として多いのは、落ち着きのなさ、興奮・衝動性、言葉の遅れなどです。

落ち着きがないという訴えのうち、およそ半数がADHDの症状と診断されています。

【受診理由(多い順)】
・落ち着きがない
・興奮、衝動性
・言葉の遅れ
・不登校
・強迫症状
・発達遅滞
・対人交流障害
・攻撃、多傷
・気分変動
・集中力欠如

教師との相談で受診の話が出たら

幼稚園や学校で子どもが問題を起こすたびに、「どんな育て方をしているのか」「しつけが悪いからだ」と非難されるのは、親にとってついらいことです。

しかし、感情的になって子どもを叱ったり、幼稚園や学校と対立するのはよくありません。

まず、子どものまわりでどんな問題が起きているのか、冷静に受け止めてください。

そして、幼稚園や学校などの教育機関と協力関係を築きましょう。

学校との話し合いのなかで、受診した方がいいという話が出た場合は、医療機関を訪れてみることも前向きに考えるようにしましょう。

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