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【ADHDの親の対応】まわりの誤解を解くための対処法は?

ADHDの症状は、表面的に見ると「起りっぽい性格」「キレやすい」とみえるかもしれません。

周囲が抱いている誤解を解くことも、ADHDの子をもつ保護者の役割のひとつです。

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ADHDの二次障害を防ぐために周囲の理解が必要

子どものADHDは誤解されやすい障害です。

親のしつけが悪い、育て方が悪い、性格のせいだ、といろいろ誤解されて、さらなる問題やトラブルになり、子どもの心身に二次症状が生じることがあります。

ADHDの子どものメンタル・心理的な問題には、不安や恐怖がつのるコミュニケーション障害や気分障害、周囲への反発を抱く反抗挑戦性障害などがあります。

いずれも、心理面への負担やストレスから生じる症状です。

これらの二次障害を防ぐために、子どもの悩みを解消しましょう。

周囲の人々に事情を説明し、誤解を解くことが保護者の役割です。

ADHDへの誤解をとくのは根気のいることですが、子どもの成長のためには重要なことです。

地域社会はADHDを改善する力を持っている

発達障害は、生活環境の影響を受けやすい障害です。

家庭や学校はもちろんですが、地域社会でどんなコミュニケーションをとるかによっても、子どもの成長ぶりが変わってきます。

周囲の理解や、一貫した対応が、治療の効果をより高めADHDの症状の軽減につながります。

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逆に、ADHDの治療をはじめても、周囲に無理解な人がいると症状はなかなかよくなりません。

【誤解を解く方法】質問にはこうやって答えよう

ADHDを知らない人には、衝動性の強い子はキレやすい問題児にみえるでしょう。

周囲の誤解をそのままにしておくと、暮らしにくい環境ができてしまいます。

まわりから疑いのまなざしを感じたら、できる限りADHDについてちゃんと説明しましょう。

「病気なら入院した方がいいんじゃないの?」

ADHDは病気ではなく発達障害であることを説明します。
生活環境の変化で改善するものだと理解してもらいましょう。
入院治療を必要とするのは緊急時や家庭での対処が難しい場合だけで、自分たちは問題がないことを伝えます。

「しつけが悪いんじゃないの?」

発達障害の原因は、しつけや育て方ではありません。
症状の強さにはしつけも影響してきますが、それも一因に過ぎません。
ADHDは、しつけや子どもの性格が問題なのではなく、脳の機能不全であり、対処できることを説明します。

「危なっかしくてつきあっていられない」

ADHDの子が、衝動的に手を出してしまうことは、確かにあります。
本人に悪気はありませんが、障害のせいにして責任逃れをせず、謝罪しましょう。
子どもには、暴力はいけないことだと根気よく伝えていきます。

「特別支援学級でゆっくり勉強しては?」

特別支援学級とは、発達障害のある子どもが通う少人数のクラスです。
通常学級に在籍しながら、並行して通えます。
平成19年から導入されるシステムで、通常の授業と支援教育の連携が期待されています。
将来的に、利用を考えておくといいでしょう。

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