【ADHDの治療薬】コンサータとストラテラの効果は?|発達障害

現在の医学では、発達障害そのものを治す薬はありません。

ですが、ADHDの特徴である、不注意、多動性、衝動性を抑える効果のある薬として「コンサータ」と「ストラテラ」があります。

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ADHDの治療薬、コンサータとストラテラ

発達障害のひとつ、ADHDの原因は、脳の注意力や情動コントロールをつかさどっている部位が十分に機能しないこと、と考えられています。

現時点では、この脳機能を根本的に治す薬はありませんが、不注意・多動性・衝動性の症状は、ある程度は薬で改善できる可能性があります。

日本国内で認可されているADHDの治療薬として、コンサータ(メチルフェニデート)とストラテラ(アトモキセチン塩酸塩)があります。

コンサータの効果は?【ADHDの治療薬】

コンサータは、薬の効果が12時間続くので、朝学校に行く前に薬を服用すれば、昼間は飲む必要がありません。

薬が効いている間は、授業に集中でき、クラスメイトとのトラブルも減り、比較的安定した状態で過ごすことができます。

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また、教師やクラスメイトからの評価もよくなり、ADHD本人の自尊感情も高まってくることが期待できます。

薬の作用時間を過ぎると、コンサータの効き目がなくなってきて、人の話を聞かなかったり、不機嫌になったりすることもありますが、翌朝、朝食後に薬をきちんと服用すれば、また落ち着きを取り戻すことができます。

ストラテラの効果は?【ADHDの治療薬】

ストラテラは、うつ病の治療薬として開発が試みられた薬になりますが、日本でもADHDの治療薬として使用が認められるようになりました。

ストラテラはコンサータと効果は同じですが、薬の作用の仕方が違います。その点においては、ADHDの薬物治療の幅が広がった、選択肢が増えたといえます。

ストラテラの薬の効果は、1日を通して効果が持続しますが、効果の現れ方はコンサータよりもゆるやかです。

薬を服用し始めてから2週間ほど経ってから効き始め、6週間から8週間後に安定してくるのが通常です。

薬の服用期間については、明確な定めはありませんが、思春期になるとADHDの症状が改善したりすることも多いため、いつごろまで飲み続けるかは症状の状態によって変わってきます。

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