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自己愛性人格障害のタイプ(種類)の特徴と症状について

精神病を患っている人の10%程度は自己愛性人格障害であるといわれています。

意外と患者数が多い自己愛性人格障害ですが、大きく2つのタイプ(種類)に分かれます。

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今回は、自己愛性人格障害(パーソナリティ障害)のタイプと特徴についてまとめてみたいと思います。

傲慢で思いやりがないタイプ(種類)

ひとつ目の自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティ障害)のタイプ(種類)は、傲慢で思いやりがないタイプです。

このタイプの自己愛性人格障害は、自己中心的で、まわりからの評価や賞賛を強く欲する特徴が強く見られます。

また、人に対して思いやりがない、偉そうで傲慢な態度が目立ちます。

いつもまわりから褒められたいと求める傾向があります。

おとなしく被害妄想が強いタイプ

もうひとつの自己愛性人格障害のタイプは、内気でおとなしいタイプです。

この自己愛性人格障害のタイプは、被害妄想が強く、傷つけられたと感じやすい特徴があります。

また、周囲の評価や反応に対して敏感で、自分を出さない傾向もみられます。

ですが、自分には本当は才能があるという思いを持ち続けていて、過敏さと尊大さをあわせもつタイプです。

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どちらも共通する特徴=自己愛が強い

まるで正反対の特徴がある2つの自己愛性人格障害のタイプですが、どちらも根本的には「自己愛が強い」「愛しているのは自分だけ」という点で共通しています。

強すぎる自己愛に関しては、古くから研究されていたのですが、ここ最近になってから「自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティ障害)」という概念が広がってきました。

同じ障害とは思えないような正反対の特徴がみられるのも自己愛性人格障害の特徴です。

自分のことだけを愛していて、他人はその延長上の存在にしかすぎない、と感じているのです。

特徴や症状のあらわれかたが真逆でも、自信過剰な裏には強い劣等感があったり、内気に見えて尊大であったりと、心の中に同じような矛盾を抱えているといわれています。

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自己愛性人格障害の特徴と症状まとめ

[傲慢で自己中なタイプ]
・横柄
・傲慢
・攻撃的
・まわりの反応を気にしない
・自己中心的
・注目を浴びたい
・偉そう
・謝らない
・気分屋
・性格悪い
・うざい

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[おとなしく被害妄想が強いタイプ]
・おとなしい
・内気
・恥ずかしがり屋
・注目されることを避ける
・自分をださない
・他人の反応に敏感
・被害妄想が強い

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まとめ

自己愛性人格障害の代表的な特徴というと、自己中心的、傲慢、思いやりがない、うそつき、偉そう、などをイメージする人の方が多いと思います。

ですが、それとは正反対の、内気、おとなしい、被害妄想が強い、恥ずかしがり屋なども自己愛性人格障害の症状の特徴でもあります。

特徴や症状は両極端ですが、自己愛が強いという点ではどちらも同じという共通点があります。

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