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共感することが大切!自己愛性人格障害の親や家族の対応方法

わがままで自分勝手な自己愛性人格障害の患者さんと、親や家族、職場など、まわりの人はどのように対応するのがよいのでしょうか。

今回は、自己愛性人格障害の人とのコミュニケーションのとり方、まわりの対応方法や接し方について書いてみたいと思います。

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否定的な言葉を使わないこと

自己愛性人格障害の患者さんとのコミュニケーションにおいて大切なことは、相手の存在を否定する言葉を使わないことです。

親や家族、職場などまわりの人にとってみれば、自己愛性人格障害の人の言動やふるまいに対して、腹が立ったり、ムカついたり、怒りの感情を抱くことは少なくありません。

ですが、そこで自己愛性人格障害の人を拒否したり、突き放してしまうようなコミュニケーションや対応をとると、状況は悪くなることはあっても、良くなることはありません。

あまりにひどい問題行動に対してはきちんとした対応が大切ですが、自己愛性人格障害の患者さんの人間性や存在そのものを否定するようなコミュニケーションではなく、悪い点は悪い、良い点は良いと理解し、あたたかい言葉をかけるような対応が大切です。

気持ちを理解し共感すること

自己愛性人格障害の患者さんの言動は、まわりの人からみると、わがままで自分勝手に感じるものです。

ですが、自己愛性人格障害の人がわがままで自分勝手に見えても、患者さん自身は心の中で苦しみ、傷ついていることを理解してあげましょう。

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患者さんの心の中のつらい気持ちを理解してあげることで、共感がうまれてくることと思います。

否定するのではなくじっくりと話を聞く「傾聴」の姿勢が大切なポイントです。

ただし、共感しようとしすぎて同情的になるのはあまりよくありません。

同情的になってしまうと自己愛性人格障害の患者さんと同じ視点になってしまうので、適切な距離感で客観的に物事をとらえることを心がけましょう。

悪い所ばかりでなく良い所を見るように

ついつい自己愛性人格障害の人の悪いところに目がいってしまうものですが、良い所に目を向けることを意識した接し方が大切です。

人間性や存在そのものを否定することなく肯定しながら、自己愛性人格障害の患者さんが抱える心の苦しみを心から共感するコミュニケーションが重要です。

コミュニケーションのポイント

自己愛性人格障害の人とコミュニケーションをとる場合において、親や家族、まわり人は次のようなポイントを心がけるとよいでしょう。

①会話のテンポはゆっくり
②声の調子をあげる
③相手の言葉をそのまま返す「オウム返し」
④「○○だね」など言葉の語尾に「ね・よ」をつける
⑤「おはよう」などの挨拶をちゃんとする
⑥「ほら、あのね」などの間投詞を多く用いる
⑦あいづちを打つ
⑧身ぶり手振り、ボディランゲージを用いる

自己愛性人格障害の人には一貫した対応を

自己愛性人格障害の患者さんの親や家族は、患者さんの言動に振り回されることも少なくありません。

暴力や暴言はその場しのぎの対応になるので、あまりおすすめできる対応方法とは言えません。

自己愛性人格障害の患者さんと程よい距離感を保ち、一貫した対応を心がけるようにしましょう。

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