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診察やカウンセリングの内容は?リストカット・自傷行為の受診

リストカットなどの自傷行為の受診時やカウンセリングでは、自分や家族のこと、普段の行動など、詳しく伝えることが大切です。

自分が感じている問題について話すことはも、もちろん大切です。

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また、普段の過ごし方など、日常生活や周囲の人とのできごとなども伝えましょう。

リストカット、自傷行為の治療は話すことが第一歩

診察やカウンセリングなどの治療の場では、治療者(医師・精神科医・カウンセラー)がリーダーシップをとって話を進めることはあまりありません。

むしろ、医師やカウンセラーが質問をしながら、患者本人が話すのを促し、話を傾聴することが多いものです。

本人にとっては、自分の言葉で話したり考えたりするうちに、少しずつ新しいものが見えてきます。

それは、見ていなかった自分に気づくことであり、心の整理につながります。

自分の気持ちを他人にありのままに話すのは、最初は誰でも抵抗がありますし、信頼関係ができるまでは、なかなか話が進まないものです。

話しやすいことからでもかまわないので、とにかくあきらめないことが大切です。

どんな質問、何を聞かれる?

自傷行為(リストカット)の治療では「なぜそのような気持ちが生じたのか」きっかけや生活のリズム、育ってきた過程なども聞かれます。

時に、関係がないように思える質問を受けるかもしれません。

しかし、ささいなことでも、本人の気持ちを理解する上で大切なヒントになることがあります。

質問にはできるだけ答えるようにしましょう。

医師は質問はするが、答えは出さない

「どうすればよいでしょうか」「治してください」など、相手に解決を求めてくる姿勢は改善に結びつきません。

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相手に分かるように話すときには、自分の中で問題を見つめ直さなければなりません。

その作業が、自分自身の問題への気づきを促します。

医師は質問をしても答えは出しません。

治療者はあくまでも援助者であり、問題への気づきをうながす役割です。

誰かから指示された解決策は、しばらくはうまくいくかもしれません。

しかし、何か問題にぶつかったときに「あの人の言う通りにしたのに」という気持ちだけが残り、自分で適切な行動を選び取ることに結びつきません。

本人の背景も大切な情報

治療者(医師・精神科医・カウンセラー)はさまざまな観点から、本人の気持ちや問題を探っていきます。

家族や身近な人との関係、環境

家族やごく身近な人の行動パターンは、しばしば本人に強い影響を与えます。
また、身の回りで、自傷行為の直接のきっかけになるような変化がなかったかどうかが大切な情報です。

本人がよく感じる感情

認知と感情は、表裏一体の関係にあります。
認知にゆがみがあると、そこから生じる感情はいつも似たような色彩を帯びるようになります。
自傷行為では、たいてい不安や悲しみ、絶望などの否定的な感情が生じています。

行動パターン

感情を処理するためにどのような行動をとるかや、自傷に関わる行動パターンも重要な情報です。
前もって準備しているのか、周囲の人から自傷行為を隠しているのかなどから、周囲の人との関係も浮かび上がってきます。

内科的・精神科的な病気の有無

心の不調が関係している場合があります。
また、リストカットなどの自傷行為を繰り返すうちに、内科的な不調が起こる可能性もあります。
痛みの感覚の有無も大切な情報です。
時に、自傷行為の背景に感覚の異常が隠れていることもあります。

物事のとらえ方、考え方(認知)

自分の身の回りで起こる物事をどのように受けとる(認知する)かは、人によってクセ・傾向があります。
自傷行為をする人では、否定的に物事をとらえるような、認知のゆがみが見られます。

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