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自分が嫌い?自信がない?自己イメージと自傷行為(リストカット)との関係

自分自身について「ダメなところもあるが、まあまあいいところもある」など、適正なイメージを持っていることは、自分らしさの重要な要素です。

しかし、リストカットなどの自傷行為をする人は、こうしたイメージにゆがみがある場合があります。

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自分が嫌い、自分に自信がないことも、自傷行為(リストカット)の原因になる

自分のことが嫌いだったり、自分に自信がないと感じていたり、自己評価が低いことも自傷行為をする人の傾向といえます。

また摂食障害も、自分のスタイルや体型が嫌い、といった自分の身体イメージのゆがみが背景にあることが多く、リストカットを伴いやすい病気のひとつです。

【自分を正当に評価しない】
自分の良い所、長所がイメージできず。自分を好きになる感覚がなかなか持てません。

【傷つけてもかまわない、罰するべきだ】
自分の身体を大切にできず、傷つけてもかまわないと考えがちになります。
また「こんな自分は罰を受けるべきだ」と考え、リストカットをすることもあります。

【身体感覚のゆがみ】
痛みに対する感覚が鈍かったり、感情的な問題を身体で解決しようとするなど、身体感覚のゆがみが見られます。

【痛みが実感を取り戻させる、痛くないから切ってもかまわない】
痛みが感じられなかったり、痛みに意義や意味を感じていると、リストカットを抑制する力が弱くなります。

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自分らしさを見失い、柔軟な対応がとれなくなる

日常生活で私たちは、常に物事を判断し、その場その場で適切と思われる行動をとっています。

どんな場面でどのように判断し、どのような行動を選ぶか、その流れの中に「その人らしさ」が現れてくるものです。

ところが、自傷行為(リストカット)をする人は、自傷行為以外の行動を考えることができなくなっていて、自分なりに考えてふさわしいと思える行動がとれないのです。

このように「自分らしさ」を見失っていることが、適切な行動をとることを妨げ、自己評価を下げてしまう要因になっているといえます。

リストカットなどの自傷行為は、本人にとって「緊張を和らげるための行為」であるとともに、解決法としてそれしか思いつかないためにやってしまう場合も少なくありません。

【それ以外の方法がとれない】
ある場面に際して、いろいろな方法を考え、検討するなどの柔軟な対応がとれません。

【どうしてよいかわからない】
例えば、大切な友達とケンカをしてしまった場合、少し時間をおいて考えると、いろいろな対応策が浮かぶものです。

(例)
・別の友人に相談してみよう
・もう一度、話しかけてみよう
・とりあえず、また明日考えよう

しかし、動揺した気持ちをコントロールできず、対応策を考えることがなかなかできません。

「もうダメだ!」と、たかぶった気持ちのまま、あるいは絶望感にさいなまれ、とっさにリストカットをしてしまいます。

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