あがり症が原因でうつ病やパニック障害を併発するケースも|社会不安障害

極度のあがり症「社会不安障害」は、それ自体が病気ですが、治療せずに放置しつづけていると、他の病気を併発するリスクが高くなってしまいます。

うつ病やパニック障害など、他の病気を合併しないためにも、社会不安障害(あがり症)が重症化しないように早期の対処、改善が必要になります。

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重症化しやすい極度のあがり症(社会不安障害)

極度のあがり症「社会不安障害」は、適切な治療をせずに放置しつづけると、症状が悪化して重症になってしまうケースもあります。

精神的な悩みや問題を抱えた状態のまま、不安や恐怖を感じる状況を避ける生活を続けていては、いつまでたっても症状が改善せず、あがり症の克服も遠のき、症状が長期化してしまいます。

他の病気の併発が多い社会不安障害(あがり症)

また、極度のあがり症「社会不安障害」をほったらかしにしたままだと、症状が悪化するだけでなく、他の心の病気を併発してしまうリスクが高くなるといわれています。

実際の調査報告でも、社会不安障害患者の約56%、半分以上の割合で、別の心の病気を併発、合併しているというデータがあります。

日常生活においてもあがり症のせいで極端に人を避けていると、自分がやりたいことがあってもできず、心理的ストレスが溜まりやすい状態にあると考えることができます。

うつ病との併発が多い【社会不安障害・あがり症】

社会不安障害(あがり症)で悩む人の半分以上が、他の精神疾患を併発するといわれています。

その中でも多いのが、うつ病との併発です。

社会不安障害(あがり症)の人は、自分のことを「ダメな人間」と思う自己否定の気持ちが強く、ネガティブに考えやすいことが関係しているといえます。

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また、社会不安障害の人が強く感じる不安や恐怖感は、パニック発作を繰り返すパニック障害の発症原因にもなりやすいといえます。

さらには、不安や恐怖をまぎらすために飲酒する頻度が多くなり、アルコール依存症におちいってしまう人もいます。

うつ病やアルコール依存症以外にも、強迫性障害や全般性不安障害など、社会不安障害は複数の種類の病気を併発しやすいのです。

極度のあがり症「社会不安障害」の場合、自分の性格が原因だではなく病気であることを認識して、早めに医療機関を受診することが望まれます。

社会不安障害と合併しやすい病気(まとめ)

社会不安障害(極度のあがり症)は、併発割合も高く、また併発する病気の種類も様々です。

・うつ病(気分障害) 70%
・パニック障害 40%
・全般性不安障害 38%
・アルコール依存症 24%
・強迫性障害 11%

不安や恐怖を感じやすい人ほど、不安の連鎖によって様々な病気を発症してしまう傾向があります。

①うつ病

うつ病と社会不安障害の併発率は約70%といわれ、一番合併するケースが多い病気です。うつ病を発症すると、頭痛や肩こりなどの身体的な症状があらわれる場合もあります。

②パニック障害

パニック障害と社会不安障害の併発率は約40%といわれています。パニック障害とは、突然強い不安におそわれて、激しい動悸、胸が苦しい、呼吸困難などのパニック発作がおこる病気です。身体的には異常が何もないが、精神的な不安から発作が起きます。

③アルコール依存症

アルコール依存症と社会不安障害の併発率は30%程度といわれています。アルコール依存症になると、生活の中心が飲酒になってしまい、身体的にも不健康に陥りやすく、家庭崩壊や人間関係のトラブルも多く、経済的損失も大きい。アルコール依存症の治療では長期入院が必要に成るケースもあります。

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