発達障害は自立できない?自立できるためのライフスキルを身につけることが大切

「発達障害だと自立できない?」と思われてしまうことも多いのが実際です。

必ずしも「発達障害だから自立できない」となるわけではなく、発達障害といっても個人差があり、自立できるためにひつようなライフスキルを身につけることができれば、進学や就職など実家を離れて生活することも可能です。

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発達障害は自立できる?できない?

発達障害の子どもを持つ親にとって、子どもが成長して大人になったとき将来、自立した生活をできるかどうか、は心配なことだと思います。

「発達障害は自立できるのか?自立できないのか?」

個人差があるので一概には言えませんが、発達障害であっても自立することが十分可能です。実際に、就職して仕事をして、親に頼らずに自立して安定した生活をしている発達障害の人の多くいます。

家事の手伝いで自立心を育む【発達障害の子育て】

成人して自立した生活を送ることができる発達障害の人は、子供の頃から家事の手伝いを通して、家族の一員として扱われてきているケースが多い様です。

食事の後片付けや風呂掃除、買い物などの家事の手伝いは、不器用で要領が悪い発達障害の子どもに手伝わせるのは、親としても忍耐力が必要になることです。

ですが、発達障害の子どもが何度同じ失敗をしても、親のやり方を見せて、真似をさせながらひとつずつ覚えさえていくことで、発達障害の子どもは自己肯定感や自己有効感を育むことができ、それが自立性や社会性の向上につながるのです。

実際に実家を出てひとり暮らしをするかどうかはわかりませんが、炊事、洗濯、掃除などの家事スキルは簡単に身につくものではないので、早いうちからすこしずつ発達障害の子どもに身につけさせましょう。

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栄養バランスの良い食生活も大切

社会的に自立するためには、食生活を通した健康管理も自分ひとりでする必要があります。

発達障害の中でも味覚異常がある場合、毎日同じものを食べるといった極端な偏食がみられる場合もあります。

味覚異常は年齢があがるにつれて改善されていくケースが多いので、そこまで神経質になる必要はありませんが、「強いこだわり」は食べ物に関してあらわれる傾向があります。

例えば、自閉症スペクトラムの場合、自分の好きな物、気に入ったものしか食べない、という場合もあります。

栄養バランスのとれた食生活で、発達障害本人がきちんと健康管理をできるようになることも「自立」のためには大切です。

金銭管理ができない発達障害のケースも

発達障害の人の中には、金銭管理が苦手な傾向がみられます。

例えば、自閉症スペクトラムの場合、強いこだわりが原因となり、あればあるだけお金を使ってしまい、現金だけでなくクレジットカードも利用限度額ギリギリまで使ってしまうこともあります。欲しいものを手に入ればければ気が済まない、という強いこだわりによるものです。

また、人間関係で悩みが多かった発達障害の人の場合、「友達と仲良くしなければ」という思いのあまり、その相手から高額なものを買わされたり、保証人にさせられたり、金銭トラブルに巻き込まれてしまうケースも少なくありません。

ADHDの場合、新しいものにすぐに飛びつく傾向があり、部屋の中がものであふれてしまう、といった場合もみられます。

親の目が届いている間はこうしたトラブルも防げるかもしれませんが、発達障害の子どもが自立するとそうもいきません。

金銭管理が苦手な発達障害の場合には、自分で管理するのではなく、信頼できる第三者にまかせてしまうという方法もあります。

自分でうまく対処できないとき、人に援助してもらう、ということも、発達障害の人がうまく社会に適応し自立していくためのライフスキルのひとつといえます。

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