【発達障害の対処法】暗黙のルールや常識、マナーが理解できない

発達障害の子どもの中には、暗黙のルールや常識、礼儀作法やマナーが理解できないケースもみられます。

発達障害の子どもが最低限の社会性を身につけていくためにも、マナーやルール、常識は、親など周囲の大人がきちんと教えていくことが大切です。

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暗黙のルールや常識、礼儀やマナーがわからない【発達障害】

自閉症スペクトラムなどの発達障害の場合、社会性の障害の特性もあり、言わなくても分かる暗黙のルールや常識、礼儀やマナーが理解出来ないことも少なくありません。

例えば、近所の家の犬に対して「不細工ですね」と思ったまま言葉にしてしまい、相手を不愉快な気持ちにさせてしまうこともあります。

ほかにも「その服はあなたに似合いませんね」「太りましたね」など、相手を傷つけたり、怒らせてしまうこともあります。

発達障害の本人には、悪気はなく、逆に親しみを込めたあいさつのつもりですが、暗黙のルールや常識が身につかないため、「無神経」「変わっている」と周囲の人に思われ、嫌われたりすることもあります。

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暗黙のルールやマナーは何度も教えることが大切

自閉症スペクトラムなど発達障害の子どもは、「この年齢ならこの程度のことはわかるだろう」と思うような一般常識や暗黙のルールが理解できないことも少なくありません。

ですので、親などまわりの大人が礼儀やマナー、常識について、きちんと教えることが大切です。

例えば、相手の容姿やプライベートについては、親しい関係でないのであれば軽々しく触れないのが暗黙のルール、といように具体的に伝えるようにしましょう。

一度教えたからといって、発達障害の子どもが、暗黙のルールやマナーをすぐに理解できるわけではありません。

発達障害の子どもに何度も繰り返し教えて、親としてはあせらずに気長に対処していくことが求められます。

公私の区別ができないことも

社会性が身についていない発達障害の子どもは、公私の区別ができない場合もあります。

自分の家では許されても、公共の場所で同じことをするのは許されない、ということが理解できないのです。

例えば、自宅での食事のとき、誰かの食べ残しを「ちょうだい」と言って食べるのは普通の光景といえます。

しかし、レストランなど外食しているときに、他の客が残した料理を「ちょうだい」と言うのは、非常識な行動になります。

親としては、発達障害の子どもが社会に出たときに恥をかくことがないように、一般常識や礼儀作法、マナーをひとつひとつ具体的に教えていくことが大切です。

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