【発達障害の対処法】予定変更やキャンセルでパニックをおこすことも

発達障害の中でも自閉症スペクトラムの子どもの場合、気持ちの切り替えが苦手なため、予定変更にうまく対応することができないことも少なくありません。

予定が変更になったり、中止やキャンセルになると、訳が分からなくなって混乱してしまったり、強い不安感におそわれてパニックを起こしたりすることもあります。

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柔軟に対応できない自閉症スペクトラム【発達障害】

発達障害の中でも自閉症スペクトラムは、想像力に問題があり、そのため物事に柔軟に対応するのが苦手なことも少なくありません。

ですが、学校生活やプライベートの生活の中で、予定通りにいかず、スケジュールを変更することがつきものです。

自閉症スペクトラムの場合、その日の予定、スケジュールにも強いこだわりを持ち、予定変更や中止になると受け入れることができず、混乱してしまうのです。

予定変更でパニックを起こすケースも

例えば、家族で出かける予定だったが誰かが病気になってしまい予定を延期する、となると、普通は「残念だけど、早く病気を治してね」と気遣うものです。

しかし、自閉症スペクトラムの場合、予定変更を受け入れることが困難で、壁を殴るなどパニック状態になってしまうこともあります。

これは「楽しみだった予定が変更したから怒っている」ということではなく、出かける予定だった時間をどう過ごせばよいか分からなくなり、強い不安感を感じているからです。

いわゆる「空白の時間」に対する不安感は、普通の人が想像するよりもずっと強いもので、目の前が真っ暗になってしまったかのような心理状態になってしまいます。

事前に予定変更を伝える【発達障害の対処法】

予定の変更や中止、キャンセルを受け入れるのが難しい発達障害の子の場合、当初の予定を変更しないことも大切ですが、どうしても変更しなければいけない状況もあります。

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そういう場合には、事前に予定変更することを発達障害本人に伝えておき、納得してもらうようにしましょう。

なるべく早い段階で予定変更の内容を伝えておくことが望ましいといえます。

また、予定変更の理由だけでなく、変更となった時間帯をどのように過ごすのか、についても一緒に考えるようにしましょう。

前もって「予定が変更になったらBをする」など決めておくと、発達障害の本人も心の準備をすることができ、不測の事態を受け入れることがスムーズになります。

社会に出て仕事をするようになると、予定変更はよくあることです。予定変更のたびに落ち込んだり、パニックになってしまわないように、子どもの頃から心の柔軟性を養っていくことは大切です。

スポーツ観戦やコンサート会場はストレスになりやすい?【発達障害】

親としては、子供に様々な体験や経験をさせてあげたい、楽しい思い出をつくってあげたい、と思い、スポーツ観戦やコンサートなどに連れていくこともあるでしょう。

しかし、発達障害の子どもにとっては、新しい場所、初めての場所に行き、新しい体験をすること自体が心理的ストレスになることがあります。

想像力が弱い子だと、少しも楽しうことができず、イライラやすくなったり、怒り出してしまうケースもあります。

これらは予定変更が苦手な場合と同じで、どこで何をすればいいか分からなくなり混乱してしまうからです。

事前に写真や動画を見せるなど、そこに行って何をするのかを伝え、不安を解消しておくとよいでしょう。

また、感覚過敏のがある場合、大きな音や歓声に包まれるコンサート会場やスポーツ観戦は、刺激が強すぎて早く逃げ出したい、と苦痛に感じる場所になります。

発達障害の子どもの特性を理解し、むやみに連れ出すことはさけたいものですが、思春期以降は徐々に感覚過敏も改善されるといわれています。

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