【発達障害】会社に報告したほうがいいの?

現在、会社(職場)においても「大人の発達障害」が増加しているといわれています。

大人の発達障害の悩みの一つに「会社に発達障害だと報告したほうがいいのかどうか」があります。

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発達障害を職場にカミングアウトしたほういい?

発達障害がある人が、様々な就労支援機関を利用せず、一般就職した場合、会社に対して「発達障害であること」を公表したほうがいいのかどうか、悩むことも少なくありません。

自分が発達障害であることをカミングアウトした場合、「障害なの?」と白い目や偏見の目で見られてしまう可能性も確かにあります。

ですが、働きやすさんの観点でいえば、最初から自分の特性を職場の人に明らかにしておいたほうが、職場に適応しやすくなることでしょう。

発達障害だと失敗やミスが多い、仕事が遅い?

自閉症スペクトラムやADHDの場合、物事を段取り良くこなすことが苦手なため、びとつの仕事を終えるのに他の人よりも時間がかかってしまいがちです。

また、同時に複数の作業をこなすことが苦手な人は、電話を受けながらメモをとる、という基本的な作業ができず、仕事上でのミスや失敗も多くなる傾向があります。

これらは発達障害の特性によるものですが、上司はそれを知らずに「怠けている」「やる気がない」「わがまま」などと、ダメ社員のレッテルを貼られてしまうことにつながります。

こうしった状況を未然に防ぐためにも、発達障害であることを会社の人に説明し、特性や能力についてちゃんと理解してもらうほうがよいといえます。

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休職を命じられたり、退職させられることも?

近年では、発達障害の人を採用し、本人の得意なことや能力に合った部署に配置し、成果を上げている企業も増えてきています。

上司や同僚も、発達障害の社員が変わった言動をしても「あれが彼のやり方」と理解をしめし、冷たい目で見るようなことは少なくなってきています。

ですが、発達障害の人に対してネガティブな会社が存在するのも事実です。

例えば、発達障害のことを会社に報告すると「障害を治してから復帰するように」と休職を命じられたり、入社時に発達障害のことを伝えなかったことを理由に解雇するような会社もあるそうです。

主治医に仕事の相談をしてみることも

自分が発達障害であることを会社に報告して、上司や同僚に理解してもらうことが難しいと思うこともあるでしょう。

そういった場合には、主治医に相談するのもひとつの選択肢です。

発達障害に詳しい医師であれば、発達障害自体には触れず、本人の特性と適した職場環境の整え方、本人なりの職場への適応の仕方について、具体的なアドバイスをもらえることもあります。

発達障害を言い訳にしないこと

発達障害の認知度が高くなるにつれ、大人になってから自分が発達障害だったと知る人も少なくないようです。

それまで生きにくさを感じてきた人が「発達障害」と診断されてホッとする、ということもあります。

しかし、その診断をまるで自分の特権のように前面に押し出すような大人の発達障害もいます。

「発達障害だから自分は許される」と思い込んで、横柄な態度になってしまうこともあるようです。

「発達障害だから」と言い訳にするような行為は慎むようにしましょう。

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