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認知行動治療は保険適用になる?治療費はどれくらい?

うつ病や不安障害の治療方法で効果が高いとされている手法のひとつに、認知行動治療[認知行動療法]があります。

その中で「認知行動治療は健康保険が適用されるの?」「治療費はどれくらい?」という疑問を持つ患者本人や家族も多いことでしょう。

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認知行動治療は保険適用になる?

2010年3月に、気分障害(うつ病など)に対する認知療法・認知行動療法への医療保険の適用が決まりました。

今現在、日本国内で認知行動治療を実施している病院はまだそこまで多くありませんが、今後は少しずつ増えていくことが予想されます。

認知療法・認知行動療法に医療保険が適用されることになり、認知行動療法がひとつの治療法として認められたのです。

認知行動治療の費用(保険点数)はどれくらい?

認知行動治療の治療費用はどの程度になるのでしょうか。

認知行動療法では、厚生労働科学研究班作成のマニュアルに準じて医師が治療をおこない、セッション1回あたり30分以上かけること・全16回以内におさめることと定められています。

診療報酬 420点
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医療費 4200円
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医療保険適用により、通常3割負担
患者さんの支払う診療費は1回あたり1260円

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認知行動治療は病院の神経科やメンタルクリニックで

認知行動治療を受けたい場合は、まず近くの病院の精神科やメンタルクリニックを受診し、治療者(医師)に相談する中で希望を伝えましょう。

うつ病や不安障害などの精神疾患を治療するためには、まず医師に相談することが大切です。

自分の心身はいまどのような状態で、症状に対してどのような治療が必要なのか、自分自身ではなかなか分からないからです。

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近くのかかりつけ医をみつける

まずは近隣にかかりつけの医療機関をみつけ、医師に自分の病気のことを知ってもらいましょう。

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かかりつけ医は、病院の精神科や精神神経科、メンタルクリニックなど、心の病気を扱う医療機関がおすすめです。

通常、何度か通院することになるため、家の近くが望まれます。

かかりつけの機関で、医師が認知行動療法が必要だと判断した場合、専門家への紹介状を書いてもらえます。

認知行動療法よりも、薬物療法や入院治療などが適する場合、それらの治療をはじめることになります。

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紹介状を持って専門病院を受診する

かかりつけ医からの紹介状があれば、スムーズに専門病院を受診できます。

病院の状況次第で順番待ちをすることもありますが、着実に認知行動治療に近づきます。

医療機関の中で認知行動療法を専門にしているところは、大学病院や規模の大きい精神科が多いようです。

専門家と面接して、病状に認知行動療法が適応するかどうか、あらためて判断され、適応であれば治療がはじまります。

統合失調症の場合などには薬物療法が優先されたり、専門家から認知行動療法以外の治療をすすめられることもあります。

治療を受ける人の待機リストに入って順番を待ったり、セッション開始期日を待ったりする場合が多く、治療期間は人によって異なります。

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