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薬を使う認知行動治療のやり方について

認知行動治療[認知行動療法]には、薬を使う薬物療法と同じ程度の効果があります。

とはいえ、認知行動治療に薬がまったく必要ないということではありません。

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認知行動治療と薬物療法の2つの治療法を使い分けることで、さらに治療効果が高まります。

認知行動治療、それとも薬物療法?

精神疾患を治療するときには、認知行動療法と薬物療法とを使い分けます。

うつ病で自殺願望が強かったり、十分な休養がとれないほど焦燥感が強かったりする場合には、薬を使い薬物療法を行うことが多いようです。

自殺未遂や自傷行為[リストカット]などの激しい症状を抑えるためには、認知行動治療[認知行動療法]よりも薬物療法の方が適している場合もあるからです。

SSRIなどの薬と併用される認知行動治療

うつ病や不安障害の薬物療法では、SSRI[選択的セロトニン再取込み阻害薬]などの抗鬱薬や抗不安薬といった薬を使います。

いずれも、脳に作用して精神症状に働きかける向精神薬です。

薬物療法と認知行動治療[認知行動療法]は、脳への作用とアプローチが違うので、患者さんの症状や状態にあわせて、両方の良い点を活用することで治療効果が高まるのです。

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認知行動治療と薬物療法の3つの治療パターン

うつ病の症状の強さや種類に合わせて、認知行動治療と薬物療法を使い分けるのが、最善の策と考えられます。

認知行動治療と薬物療法のどちらか一方だけの治療法で十分な効果が得られなかった場合は、同時並行して行うこと[併用]が選択されます。

パターン①認知行動治療から始める

認知行動療治療から始める。

副作用で薬が飲めない場合や、患者さんが薬を飲むことに強い抵抗を感じる場合などに行うパターン。

軽症のうつ病を始めて発症したときに適している。

パターン②薬物療法から始める

薬物療法から始める。

激しい症状を薬でおさえてから認知行動療法に入る場合と、薬の効果が十分でないために認知行動療法に移行する場合がある。

現在、日本で最も多いパターンの治療法。

パターン③両方を並行しておこなう

2つの治療法を並行する。

薬物療法で症状を緩和し、認知行動治療で生活を変える。

治療の相乗効果が期待できる。

しかし、どちらの治療法がよかったか判断しにくいのが欠点。

2つの治療法を併用したときの効果も、科学的に実証されている。

併用という点でも、認知行動治療にはエビデンス[科学的根拠]がある。

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