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心理学用語スキーマとは?意味、定義について[認知行動治療]

根拠なく頭の中で自動的に思い浮かんでくる考え「自動思考」をとらえると、認知の意外な姿がみえてきます。

認知にはまだ隠れた部分があります。

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さらに深く掘り下げ、スキーマをとらえることが大切です。

スキーマとは?自動思考との関係について

スキーマとは、考え方のクセをつくる設計図を意味する心理学用語で、自動思考の奥底にある中核信念[コア・ビリーフ]などとも呼ばれます。

自動思考よりもさらに奥深く、心の中核にある考え方のパターンがスキーマです。

スキーマから自動思考が生まれます。

認知をさらに深く掘り下げていくと、やがて自分の考え方のクセにたどりつきます。

いつもの考え方[自動思考]の奥に、核となる信念のようなものがあり、それがスキーマです。

例えば「自分はダメ人間」のような自己否定的な中核信念があると、そのスキーマが生き方すべてに影響し、毎日がつらく悲しいものになってしまいます。

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スキーマの例・種類

・完璧でないと無意味だ
・いつも人から嫌われ、ひとりぼっちだ
・誰かに助けてもらわないと何もできない
・自分はダメな人間だ、何の才能もない、恥ずかしい存在だ
・他人は自分をいつも利用しようとするので、絶対に信じない

スキーマを変えることが治療に

認知の中心にある信念、スキーマをとらえると、心の底に大きな問題があり、症状を引き起こしていることに気づくでしょう。

認知行動治療では、認知を深く掘り下げ、自分の考え方のクセ[スキーマ]を発見し、次にスキーマのゆがみを修正してきます。

凝り固まっているひとつの考え方から抜け出し、いろいろな考え方があることを意識していきます。

行動と感情を変えると、その影響で認知も変わる、3つの要素は相関関係にあるのです。

認知の正体[スキーマ]を変えることを目指す

自動思考を下へ下へと掘り下げて、スキーマをつかむと認知の全体像がみえます。

パーティで「うまく話せない」と考えてしまう人は、「他人から変な人だと思われたら、人生終わりだ」という謝った信念を持ってる場合があります。

その信念に気づき、それがいつも正しいわけではなく、むしろ謝っていることのほうが多いと認識できれば、そのスキーマを変えることが治療につながると分かってきます。

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