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発達過程で生じる問題の代表的なものといえば、

  • ひきこもり
  • 不登校
  • いじめ
  • 非行
  • 虐待
  • 自殺

などです。

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臨床に携わっていると、ほとんどすべての問題の原因は○○にある、ということが本当に多いです。

今日は、問題の原因はどこにあるのか、についてお伝えします。

問題の原因は予想外のところにある

タイトルの通り、クライアントの問題を解決する糸口は想定外のところにあるケースがかなり多いです。

率直なコメントをするなら、多いというかほとんどすべて、と言えそうなくらいです。

なぜ不登校に?不登校の原因は何?

成長過程での問題の代表例のひとつ、不登校の場合で考えてみましょう。

不登校になる原因というか”きっかけ”は様々ありますが、よくあるのは友達やクラスメイトとのもめ事(つまりケンカですね)などがよく聞きますね。

ある日、学校で何かしらの出来事があって、そして友達と小競り合いになってケンカになった、と。で、その日を境に、学校に行かなくなってしまった、というケースですね。

つい先日も不登校の息子さんのお母さんから相談があったのですが、ちょうど同じような内容でした。

普通に考えると、ケンカの原因を聞き出し、その友達・クラスメイトと仲直りをすることができれば、また学校に行くようになる、と考えることになるわけですが・・・実は、そう上手いこといかないことが多いんです。というのも、そのケンカは不登校の”きっかけ”にすぎず、本当の原因は別のところにあるからです。

詳しくはまた今度お伝えしますが、子どもが不登校になったりひきこもりになったり、というケースのほとんどすべて場合において、その不登校の原因は家族関係にあると言ってもいいすぎではありません。

そしてそれが表面化するきっかけ、不登校やひきこもりという私たちにとって分かりやすい形で現れるきっかけになったのが、クラスメイトとのケンカだった、ということですね。

不登校やひきこもりの悩みの依頼について、クライアントの話を聴き、クラスメイトや友達とどう関係を修復すればいいか、仲直りしようか、という方向で心理カウンセリングを進めていても、問題解決が遠のくばかりです。

ほとんどの場合、それはきっかけにすぎず、問題の根っこは別のところ、家族関係(特に親との関係)にあるわけですから。

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ですので、セッションを進めていく方向も、お母さんやお父さんとの関係、兄弟がいればその兄弟間の関係、バランス、コミュニケーションについて扱っていく、ということが多いです。また、そういう方向で進めた方が解決が早いです。

摂食障害(拒食症・過食症)の原因は?なぜ拒食症に?

拒食症や過食症の摂食障害においても同じようなことがいえます。

拒食症や過食症の摂食障害は、実は女性に多く、年齢でいれば30歳以下、特に思春期の女性の割合が多いです。

拒食症の原因というか”きっかけ”は、普通の出来事だったりする場合が多く、例えばダイエットをしようと思い食事制限を始めた、といったケースですね。

で、最初のうちはいい感じに食事制限をしてスリムになり体重が落ちていったのだが、その後、過度に痩せていき、どんどん病的にゲッソリとした感じになっていってしまった、というような話をよく聞きます。

ダイエットはあくまできっかけであって、拒食症になる原因のほとんどは娘さんとお母さんの関係にあるといえます。誤解がないように、これは、お母さんが悪いという意味ではありません。

もちろん、お母さんにもお母さんがいるわけで(つまり、おばあちゃんですね)、そのお母さんとおばあちゃんの関係、さらにはおばあちゃんとひいおばあちゃんとの関係・・・etc、と辿っていけばたくさんあるのですが、摂食障害(拒食症・過食症)という形で表面に現れあらわれたのが、たまたま娘さんだった、と考えてもらえればいいかと思います。

なので、拒食症のケースの場合、心理カウンセリング・心理療法を進めていく方向性は、お母さんと娘さんの関係を中心に扱っていくことが多いです。また、そうした方が解決が早いからともいえますね。

以上のように、不登校、ひきこもりや拒食症の例で考えてみましたが、他の心の病(精神疾患)の場合も、ほぼすべての問題の本当の原因は別のところにあるといえます。

ですので、もしあなたが悩みを抱えている方をサポートする場合、問題の原因は目に見えていない、表面化されていないどこか別のところにあるかもしれない、と考えながら問題解決をサポートしていただいた方がより良い関わりができることと想います。

まとめ

  • 問題の本当の原因は別のところにある
  • 不登校・ひきこもりは、家族関係の影響が多い
  • 摂食障害(拒食症・過食症)の場合、お母さんと娘さんの関係がポイントになりやすい

あなたやあなたの大切な人の心の悩み・問題が、少しでも早く解消されることを願ってますね。

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