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被害妄想や誇大妄想、恋愛妄想など、妄想もひどくなりすぎると「病気じゃないの!?」と思われることがあります。

今回は妄想症といわれる「パラノイア」についてお伝えします。

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妄想病「パラノイア」とは?症状・特徴

妄想もひどくなりすぎると精神病のひとつ「パラノイア」と呼ばれることがあります。

「妄想症」「妄想性障害」ともいわれる「パラノイア」は、客観的にはおかしい、間違っていると思えるようなことであっても、本人は強く確信し、訂正できないものになります。

パラノイアは統合失調症(精神分裂病)とよく似た症状なのですが、パラノイアは人格荒廃がない、人格変化が目立たない、幻覚など妄想以外の病的な症状がみられない点においてパラノイアと統合失調症は異なります。

また妄想病「パラノイア」は、思考や知性は正常に保たれているので、一見すると精神障害とは感じられない特徴があります。

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妄想癖「パラノイア」症状や種類

【被害妄想】
挫折・侮辱・拒絶などへの過剰反応、他人への根強い疑いを持ったり、何者かに監視されている、要注意人物と見られているといった妄想を抱く。

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【被愛妄想】
自分は相手に愛されていると勝手に確信する妄想を持つ。

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【誇大妄想】
自分自身を超人である、自分こそが世界の中心的存在だ、といったよう誇大妄想を持つ。

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【激しい攻撃性】
相手のことを激しく誹謗中傷し、弱者に対して攻撃的な特徴がある。

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まとめ

こういった妄想癖がひどくなり、日常生活や仕事に影響がでるようなレベルにまでなってくると「妄想性パーソナリティ障害」と診断されることもあります。

原因についてはいくつかの説があり、内因的な原因で発症するのではないかとみられています。

かつては「偏執病」とも呼ばれていた「妄想症 パラノイア」は、主に40歳以上の男性の割合が高いといわれています。

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◆この記事は、東京工業大学名誉教授、精神科医、医学者である影山任佐先生執筆・監修の「図解雑学 心の病と精神医学(ナツメ社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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