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マザコンは対人依存症?自立できない・決められない・依存性人格障害

大人になっても、まわりの人に頼らなければ生きていけず、自分が何をしたいのか分からない。

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このような依存性人格障害は、どのような育て方や環境によって、つくられるのでしょうか。

大人になっても「世話されたい」

大人になっても親に世話をさせている人は、必ずしも甘やかされて育ったわけではありません。

子供は成長の段階で少しずつ「親離れ、子離れ」を体験しま。

しかし、発達の段階で、親が心配性で子供をあたたかく見守る余裕がなかったり、子離れの不安に耐えられず、過保護・過干渉になってしまうと、子供はいつまでも親からは慣れることができません。

その結果、子供は親に頼りきり、大人になっても、権力者に服従して生きるようになるのです。

過度なマザコンの人は、大人になっても赤ちゃんの仮面をつけたままの状態です。

対人依存症の原因について

過度のマザコンなど、対人依存状症になる原因にはつぎのようのものが考えられます。

【常に親に援助されていた】

親がいつも子供に手を差し伸べていると、子どもは「待ち」の姿勢を保つようになります。ただおとなしく親に従っていれば、十分に保護され、しかも親も喜んで助けてくれます。

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【守ってくれる人がいつもいた】

常に誰かに守られてきた人は、自分を守ってくれる人がいないと不安です。自分ひとりで困難に立ち向かったり、敵と戦ったりはせず、ひたすら保護者を捜します。

【失敗や危険は前もって避けられた】

失敗したり、危ない目に遭わないように、先回りして片づけていると、子供は失敗や危険への対応の仕方を学ぶチャンスを失います。

【自分で何かを決定したことがない】

日常の小さなことから人生の歩み方まで、いつも人の意見を聞いていたので、自分では何も決められません。決断を迫られる事態に陥ると、恐怖を覚えます。

依存性人格障害の例

母親が死んだらどうやって生きていこう、といういわゆる「マザコン」のAさんのケース。

エリートサラリーマンのAさん(40歳)は、母親の言う通りに進学、就職し、順風満帆な人生を歩んできました。

母親は、身体が弱いAさんにケガや病気をさせまいと過保護になった。

小学校から高校、大学までの受験勉強では、母親がつきっきり。

熱いスープは吹いて冷まし、勉強に疲れたらマッサージもしてあげた。

なにもかも母親が世話をする生活は現在も続いている。

姉たちは、末っ子のAさんをかわいがり、競うように世話をしてきた。

会社では、母親の知り合いの上司が根回しをして、難しい仕事はさせないようにしている。

Aさんは、母親のように自分を理解してくれる女性を捜しているが、未だ独身。

現在も母親のかいがいしい世話を受けています。

しかし、ふとした瞬間、母親がいなくなったら自分はどうなってしまうのか、不安でいっぱいになります。

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