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パニック障害の症状とセルフチェック診断

ちょっとあわてた場合でも「パニック」という言葉を使いがちですが、パニック障害の発作「パニック発作」は、そんな生やさしいものではありません。

パニック発作は、激しい不安と恐怖におそわれ、「このまま死んでしまうのでは」と生命の危機さえ感じてしまうほどです。

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今回はパニック障害の症状である「パニック発作」と、「パニック障害セルフチェック診断」についてお伝えします。

パニック障害の発作「パニック発作」とは?

パニック発作は、激しい動悸や息切れ、めまい、発汗などが一気に起こり、10分以内にピークに達します。

あまりに激しい症状なので「死んでしまうのではないか」「気が変になってしまうのではないか」という恐怖感も伴います。

パニック発作の持続時間はあまり長くは続かず、ほとんどの人は30分以内、長い人でも1時間以内におさまります。

パニック障害のセルフチェック診断

パニック発作の定義

パニック発作は、以下の症状のうち4つ以上が同時に起こり、10分以内に急激に高まり、急速におさまっていくものです。

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症状が3つ以下の場合は、病状限定発作といい、パニック発作とは区別されています。

1動機、心悸亢進(しんきこうしん)、または心拍数の増加
2発汗
3からだの震え
4息切れ感または息苦しさ
5窒息しそうな感覚
6胸の痛み、または胸部不快感
7吐き気または腹部の不快感
8めまい、ふらつく感じ、気が遠くなる感じ
9現実感がない、離人症状(自分が自分でない感じ)
10気が変になるのではないかという恐怖
11死ぬことに対する恐怖
12皮膚感覚のマヒ、うずく感じ
13身体全体の皮膚が冷たい、または熱いという感じ

注意点
パニック発作と定義するのは、検査で身体に異常なしと確認された上でのこと

まとめ

パニック障害は、以上のような「パニック発作」、また発作が起きるのではないかという「予期不安」、発作を他の人に見られることの恥ずかしさや不安、恐怖から人が集まるような場所やかつて発作が起きた場所を避けるようになっている「広場恐怖(外出恐怖)」の3つの主な症状があげられます。

心当たりがあるばあいや、もしかしたらパニック障害ではないか、と疑いのある場合は、近くの心療内科や精神科の受診をおすすめします。

◆この記事は、精神科医、赤坂診療所所長、渡辺登先生執筆・監修の「パニック障害(講談社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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