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ストレスはパニック発作を引き起こしやすいの?

突然起こるパニック発作ですが、発作を引き起こすひきがねになるものがあります。

ストレスや不安など、心理的なものばかりではなく、身近にある物質的な刺激にも要注意です。

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パニック障害の原因は、神経電鉄物質のバランスに乱れが生じるためと考えられます。

そして、そのきっかけのひとつにストレスがあげられます。

ストレスが大きい人や、ストレスに弱い人はパニック障害になりやすいといえるでしょう。

また、糖尿病や高血圧症のように、遺伝的な要因もパニック障害を起こしやすくします。

アメリカの調査では、親族がパニック障害の人は、発症率が一般の人に比べて8倍高いという報告もあります。

しかし「きっかけ」は、必ずパニック障害を起こすとは限りません。

同じような状況で同じようなストレスを受けていても、何も発作がおこらない人もいます。

ですので、自分はなぜパニック障害になってしまったのか、あれこれと考えるのは意味のないことです。

パニック障害の人は、自分を責める傾向がありますが、むしろもっと気持ちを楽に持つことの方が大切です。

パニック障害になりやすい性格とは?

パニック障害になった人は、自分の性格に何か問題があるのではないか、と考えがちです。

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しかし、パニック障害と性格とは、あまり関係がないという見方が現在では主流となっています。

気が弱いからパニック障害になりやすい?

パニック障害の人がよく言うのは「気が弱いから病気になった」という言葉です。

しかし、これは大きな誤解です。

パニック障害と気の弱さは関係がありません。

神経質、依存的だと、パニック障害になりやすい?

パニック障害の多くの人は、心配性で神経質、依存的な傾向があります。

しかし、それはもともとの性格ではなく、パニック障害という病気によって変化した性格であることが多いのです。

従来は明るく社交的で、行動力がある人であっても、パニック障害が進行するにつれて「神経質で依存的」になっていくのです。

病気が快復すれば、もとの性格に戻ることが多いようです。

パニック発作を誘発しやすい物や体調とは?

パニック発作のきっかけや原因は別として、次のような身近な物の刺激がパニック発作のひきがねになることもあります。

・タバコ
・ドライアイス(二酸化炭素)
・コーヒー(カフェイン)
・ひどい疲れ
・ソーダ(二酸化炭素)

このような刺激に敏感な体質だた、パニック発作を起こしやすいといわれています。

また、寝不足、生理の前、深酒、季節の変化などもパニック発作を起こしやすいとされています。

◆この記事は、精神科医、赤坂診療所所長、渡辺登先生執筆・監修の「パニック障害(講談社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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