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【チックの特徴】家でリラックスしているときに症状が出やすい

チックは、子どもが家でリラックスしてくつろいでいるときなどに症状が出やすいものです。

なかには「家の外でもチック症状がでるの?」と親を心配させてしまうほどのチック症状もありますが、いっぺん的には外や学校ではチックは意外に目立たないことが多いようです。

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子どものチック症状が強くなるとき

次のような状況や状態では、子どものチック症状は強くなる傾向がみられます。

①不安や緊張が大きいとき

特別なイベントの直前など、不安や緊張がいつもより高まっているとチックが増えやすいが、目的の出来事が終われば1〜2日で以前の状態に戻ります。

【例】
・運動会や遠足など学校行事の前
・静かにしていないといけないとき
・入学、転校、クラス替えなど環境が変わるとき

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②リラックスしているとき

家に帰ってきて、外での緊張がほぐれてリラックスしているときや、楽しく気持ちがたかぶっているときなどは、チックがあらわれやすいようです。

子どもが家にいるときほどチック症状が目立つことから、家庭に問題があると思われたり、親自身が子どもへの接し方に悩んでしまったりすることがあり、誤解のもとにもなりやすいといえます。

【例】
・テレビを見ているとき
・うれしいことがあったとき
・ゲームをしているとき

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チック症状が軽減、消失するとき

【①集中しているとき】
夢中になってなにかをしているときや、学校で勉強に集中しているときなどは、チックが減る傾向がみられる。

【②睡眠中】
眠りについてしまえば、チックの症状は出にくいのが一般的。

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家庭ではチック症状が強くあらわれる傾向がある

チックは、子ども本人の心理状態、精神的な状態で、チック症状が出やすくなったり、軽減したりします。

一般的には、緊張がとけた場面でチックが強く出やすくなります。

家にいるときにチックが目立つのは、子どもがストレスを感じずにリラックスしていることの表れともいえます。

また逆に、不安や緊張が大きいときにチック症状が強く出ることもあります。

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チックが強いときは家庭と学校と同じくらい症状があらわれる

ストレスはかならずしも症状を増やすわけではありません。

普段の学校生活など、適度な緊張感のある場面では、むしろチックは減少する傾向です。

とはいえ、症状が激しい時期には、学校でも家にいる時と同じくらい、チックが強くなることもあります。

友だちにからかわれて本人が傷ついてしまうことのないよう、教師と親との間ので連携を深めておくとよいでしょう。

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