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LDやチック(トゥレット症候群)もアスペルガーと併発しやすい?

発達障害のひとつ、LD(学習障害)やトゥレット障害(チック症)も、アスペルガー症候群と併存しやすい発達障害です。

アスペルガーの特徴だけでなく、LDやチック症の兆候がみられる場合には、専門的な学習法や、精神面へのケアが必要になります。

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学習面、心理面のケアを丁寧に

LDやチック(トゥレット障害)のアスペルガーの子どもには、学習面、心理面(メンタル)への対応が必要です。

アスペルガー症候群とLDでは、学習面の問題に違いがあります。

読み書き・計算など、本人がとくに苦手としている分野に特化した対応を考えていきましょう。

同じように、トゥレット障害(チック)もアスペルガーとは異なる対応が必要です。

子どもの心理的なストレスに対して、より丁寧な言葉かけや接し方が求められます。

併存の有無に限らず、総合的な対応を

ADHD(注意欠陥多動性障害)、LD(学習障害)、トゥレット障害(チック)など、人によってアスペルガーと併存する発達障害は様々です。

アスペルガーも含めた広汎性発達障害は、それだけ境界線のあいまいなものだということです。

たとえ併存に確信がもてない場合でも、それをみすえた総合的な対応をこころがけましょう。

何より大切なのは、子どもの様子をよく見ることです。

LDには課題学習で対応

LD(学習障害)の子どもの場合、苦手とする教科・分野を集中的にサポートすることで、簡単な読み書きや計算など、最低限必要な力を育てます。

それ以上は子どもに無理をさせず、本人の意欲や能力に寄り添った教育をしていきます。

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【課題学習】
苦手なことはより丁寧に、順を追って教えていく。
最初は色をつけて読ませ、徐々に色をなくしていくなど、少しずつすすめる。

【道具を活用】
通常通りの学習では、なかなか上達しない。
苦手な分野はカードやホワイトボードなど道具を使ってわかりやすく教える。

【読み書き・計算が苦手】

会話はできるのに、文章を読むこと、書くことが上手にできないなど、一部の学習能力だけが極端に遅れている。
簡単な計算ができない人もいる。

・文章を文字や行を飛ばして読む
・数字の大小が理解できない

【会話が苦手】

読み書きはできるというのに、会話ができないという子も。
自分から言葉を発するということが上手にできない。

【運動が苦手】

人の動きを見て同じ動作をすることができない。
運動中に素早い判断ができず、左右を間違えることもある。

トゥレット障害はストレス面をケア

トゥレット障害(トゥレット症候群)とは、運動性と音声の両方のチックがみられることです。

チックは、主に緊張感やストレスなどの心理的な要因によって引き起こされる症状です。

アスペルガー症候群の子どもに適切な対応をすれば、ストレスが減ってチックの改善も期待できます。

【ストレスの少ない環境】
暮らしやすい環境づくりをして、子どもが発達の問題にストレスを感じすぎないように支援する。

【心理面のケア】
アスペルガー症候群への悩みを深めないよう、相談にのる。
特性の長所と短所を自覚すると、精神的に安定する。

【運動性チック】

身体の一部を小刻みに動かすクセがある。
自覚はあるが、本人の意思で止めることができない。

・まだたきをする
・首をかしげる

【音声チック】

小刻みに繰り返すくせが、身体ではなく口から出す声になる。
病気ではないのに、何度も咳をする。

・うなるような声をもらす
・咳を繰り返す

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