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アスペルガーは愛情表現が下手?家族への愛着をもちにくい

子どもがアスペルガー症候群の家庭において、親や兄弟などの家族が理解しておきたいことのひとつが、家族関係の難しさです。

アスペルガー症候群の子どもは、愛情表現が苦手で、家族の愛情を受けとる方法が分からいケースが多いのです。

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話しかけても無視をする

母親の優しい呼びかけにまったく応えず、黙ってテレビを見ている子どもがいたら、感情表現の乏しい子どもだと思われてしまうでしょう。

アスペルガー症候群の子どもは、家族からの言葉を無視してしまうことがよくあります。

しかし、これは決して感情が乏しいわけではありません。

アスペルガー症候群の彼らには、感覚の偏りがあるため、ときに家族の言葉を雑音と感じたり、自分の邪魔をする音だと思ったりしてしまうのです。

そうとは知らずに何度もアスペルガーの人に呼びかけていたら、本人からますます嫌がられる場合もあります。

気持ちや愛情を伝えるときにも、アスペルガーの特性にあわせた工夫が必要なのです。

愛情表現をうまくできない

会話のやりとりや、人とのふれあいを苦手としているアスペルガーの子どもは、愛情が伝わりにくい子どもだと思われがちです。

愛想がなくて無視するような態度、感情表現をうまくできないことを、周囲が理解する必要があります。

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笑顔を返さない

人が笑いかけながら話すと、目をそらす。
相手を拒んでいるのではなく、目をあわせない方が話を聞くことに集中できるため。

親戚を嫌がる

家族には慣れても、たまにしか顔をあわせない親戚にはなかなか慣れない。
嫌っているわけではない。

一人遊びを好む

誘いを断って、一人で遊んでいることが多い。
集団に入ると混乱するため、それを嫌がってひとりでいる。
親に背を向けて遊ぶのは、遊びに集中しているから。

子どもの気持ちに寄り添うことが大切

アスペルガーの子どもの気を引くことばかり考えていては、気持ちはなかなか通じません。

それよりも、子どもに教えたいことを一方的に伝えても伝わらないことを理解し、まずは子どもが興味を持っているものに目線をあわせてみましょう。

子どもは別のことに興味を持っているため、周りからの言葉が耳に入らないことがよくあります。

ですが、子どもの興味に関連した話題や、わかりやすい言葉を使うことで、気持ちが伝わりやすくなります。

愛情が一方通行にならないようにするためには、子どものやり方を受け入れて、あわせていくことが大切です。

おもちゃやイラストなどを使って、理解しやすい伝え方を心がけましょう。

アスペルガーの人への気持ちの伝え方

「みつめあうこと」「笑いあうこと」など、親が持っている理想にとらわれないことが大切です。

アスペルガーの子どもが何を喜びと思い、何を苦痛と感じているのか、日頃の様子をよく見て気持ちを理解しましょう。

愛情が伝わらないと嘆き悲しむのではなく、子どもなりの表現を読みとるようにすることが大切です。

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