ID-100103834

アスペルガーの子の受験勉強、指導方法、支援について

勉強や進学への意識は、人それぞれ違います。

アスペルガー症候群の場合であっても、本人が嫌がらなければ特性を克服して高校や大学を受験することは可能です。

スポンサーリンク

子ども本人の意志と特性にあわせて、受験勉強をサポート、指導
するとよいでしょう。

アスペルガーであっても、高校・大学進学を十分可能

アスペルガー症候群の子どもは、学び方に偏りがありますが、けっして勉強ができないわけではありません。

本人が持っている記憶力、集中力など長所をいかして学習をすすめければ、高校、大学への進学も十分に可能です。

小学校

発達障害の特性に対して、本人、家族ともに十分な理解ができず、学習面で困惑することが多い。
担任教師などの支援をえながら、アスペルガーの特性を受け入れていく。

中学校

子ども本人のアスペルガーに対する自覚をうながし、将来を考え始める時期。
特性と向き合わずに塾通いや受験勉強を続けると、二次障害をまねくことがあるので注意。

【進路相談】
中学生の頃は、本人も家族もアスペルガーの特性に気づき、対応を始めている場合が多い。
学校の教師だけでなく、医師や保健師など専門家とも相談して、進学への本人の意志と適応性を確認する。

高校

本人の意欲や学習能力に合わせた高校を選ぶことが大前提。
目標を持つことで力が伸びる人も少なくない。

大学

子ども本人の興味にあった分野を選ぶことができるため、進学の選択肢がより広くなる。
将来の就職、仕事をみすえて、専門学校に進む人もいる。
高校、大学以外にも、専門学校や職業訓練など選択肢は多い。

アスペルガーの子の進路、進学はストレスに注意

アスペルガー症候群の子の進学問題は、すべて本人次第といえます。

スポンサーリンク

アスペルガー症候群には、想像力や社会性の障害がありますが、それは多くの場合、受験の妨げにはなりません。

本人さえその気になれば、記憶力や集中力を活かして受験に挑戦できます。

ただし、度を越した受験勉強はストレスのもとになるので、がんばりすぎないよう、親や教師など周囲が子どもをよく観察して「ストレス状態になっていないか」を注意しましょう。

目標ができて生き生きする子も多い

高校や大学進学のために受験勉強を始めると、はっきりとした目標ができます。

明確なゴールが見えるため、アスペルガーの子にとっては集中しやすい状況です。

人によっては、目標を持つことで勉強に集中でき、自分に自信を持てるようになる場合もあります。

「アスペルガーだから受験なんて無理」と決めつけず、本人の意思を確認し、適性を間違えないようにしましょう。

受験による二次障害に注意

進学することがアスペルガーの本人の生きがいにつながると、人生全体への好影響になります。

ですが反対に、適性をあやまると、受験へのストレスから二次障害になる場合もあります。

保護者や周囲の希望を優先させるのではなく、本人の意志を尊重することを大切にしましょう。

受験勉強に集中しすぎて体調を崩したり、ひとつの問題につまずいて先に進めなくなるなど、アスペルガーが持つ特性が勉強の妨げになることがあります。

アスペルガー症候群の子どもの受験には、家族や教師の支援が必要です。

緊張感から心身症に

学校のテストや塾での講習に緊張感をいだき、ストレス性の心身症になることがある。
目標を見直し、本人の意志や能力にあった計画に。

劣等感から不登校に

テストの点数や学習能力を周囲と比べて、劣等感を感じて落ち込んでしまう。
本人の長所や良い点を理解して自信を持たせる。

完璧主義からパニックに

アスペルガー症候群は、完璧主義の傾向があり、解答を間違えることパニックになる。
できること、できないことを認めていく必要がある。

スポンサーリンク