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治療薬の副作用でうつ病になる?メンタルのウソ・ホント

身体の病気の治療に服用している薬によって、うつ病やうつ状態になることがあります。

薬を服用し始めてから、おっくう感ややる気の低下、不眠などの症状が現れたら服用している薬への注意が必要です。

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薬の副作用がうつ状態の原因に

身体の病気を治療中に、メンタル面でうつ状態を感じたら、服用中の薬に注意してみましょう。

ひょっとすると、薬の副作用によってうつ病がひきおこされる「薬剤惹起性うつ病」かもしれません。

薬の服用を始めた時期と、「眠れない」「何もする気になれない」といううつ状態が一致する場合には、「薬剤惹起性うつ病」の恐れがあります。

薬剤惹起性うつ病は高齢者が多い?

薬の副作用によってうつ病が引き起こされる割合は数パーセント以下といわれていますが、メンタル面での症状の発見が遅れて、うつ病が重症化する心配もあります。

また、薬がうつ病を起こすケースには、個人差がありますが、高齢者ではうつ状態が出現しやすくなります。

気分の変調を感じた場合は、早めに医師に症状を伝えて相談するようにしてください。

医師は、その薬を減量、または中止するなどして、経過を慎重に観察することになるでしょう。

薬の量を減らしたり、その薬の服用を中止することでうつ病が改善すれば、その薬がうつ病の原因であったことがわかります。

薬が新たに処方された場合は、薬の説明書に目を通したり薬剤師にたずねるなどして、副作用を知っておいた方がいいでしょう。

薬の副作用によるうつ病は、インターフェロン、ステロイド剤が代表的

治療薬の副作用でうつ状態となる薬剤惹起性うつ病を引き起こす代表的な薬としては。ステロイド剤やインターフェロン、強心剤、降圧薬などが知られています。

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これらの薬によるうつ病の症状は、やる気や意欲の低下、活動力の低下が多く、憂うつな気分は目立たない、という特徴があります。

なお、薬を服用して数ヶ月経ってからうつ症状が起こったり
薬の使用を中止してからもうつ症状が続いたりする場合があり、治療薬がうつ病の原因だと気づかないこともあります。

うつ状態・うつ病の要因となる薬剤の種類

日頃から薬の説明書を読む、薬剤師に聞くなどをして、服用している薬の副作用を知っておきましょう。

【消炎鎮痛薬】
・イブプロフェン
・インドメタシン
・モルヒネ
・麻薬性鎮痛薬
・フェナサチン

【抗生物質】
・サイクロセリン
・エチオナマイド
・グルセオフルビン

【抗がん剤】
・アザチオプリン
・Lアスパラギナーゼ
・ブレオマイシン

【強心剤・降圧薬】
・ジキタリス
・クロニジン
・ベタニジン
・グアネチジン
・ヒドララジン
・メチルドパ
・プロカインアミド
・プロプラノール
・レセルピン
・β遮断剤

【ステロイド剤】
・コルチコステロイド
・デキサメサゾン
・性ホルモン剤

【抗てんかん薬】
・カルバマゼピン

【精神安定剤・睡眠薬】
・ベンゾジアゼピン系薬物

【抗パーキンソン病薬】
・レボドパ(ドパストン)

【消化性潰瘍治療薬】
・シメチジン(タガメット)
・ラニチジン(ザンタック)

【高脂血症治療薬】
・プラバスタチン(メバロチン)

【脳血管拡張剤】
・フルナリジン(フルナール)
・シンナリジン(アプラクタン)

【制吐剤】
・メトクロプラミド(プリンペラン)

【その他】
・エタノール(お酒)/インターフェロン

◆この記事は、赤坂診療所所長、精神保健指定医、渡辺登先生執筆・監修の「これでわかるうつのすべて(成美堂出版)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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