偏見(スティグマ)、誤解について | 統合失調症

ID-100299404

偏見(スティグマ)、誤解について | 統合失調症

統合失調症は「妄想」「幻聴」「幻覚」といった主な症状が原因となり、病気に対する誤解を招きやすい性質があります。

妄想や幻覚、幻聴は、まわりの人にとっては「意味不明なもの」「わけが分からない」と感じられることが多く、なかなか理解してもらえない症状です。

スポンサーリンク

それが統合失調症という病気への誤解を招く原因のひとつになっています。

また妄想や幻覚による「興奮状態」は、周囲の人からすれば、何の脈絡もない突然の行動、突拍子もない行動として受けとられやすいものです。

場合によっては、理由もなく突然怒りだしたようにみえることもあり、気が変になってしまったのでは、頭がおかしくなってしまった、と感じられてしまうこともあります。

統合失調症の人が誤解される大きな原因として、この妄想や幻覚による行動がなかなか理解しづらいという点があります。

患者本人にとってみれば「バカモノ」「死んでしまえ」といった攻撃的な幻聴が聞こえ、それに抵抗するために思いがけず攻撃的な言動を見せることがあります。

一般には「暴力」といわれるような行動も本人にしてみれば、自分を守るための精一杯の防御だったということも多いのです。

統合失調症の症状が悪化していると、まわりの人に危害を加えてしまう可能性があることを、周囲の人は考慮しておく必要があります。

本人の病状をよく観察して、そのような行動をおこさせないようにすることも大切になります。

統合失調症への偏見(スティグマ)を減らす重要性

統合失調症は、長い間「治らない精神病」と考えられてきた歴史があります。

スポンサーリンク

治療をしていく上で、このような誤解を解くことはとても重要です。

以前に比べて少なくなってきているとはいえ、精神科の病気にはまだまだ誤解と偏見(スティグマ)が多く存在します。

統合失調症はかつて精神分裂病といわれたイメージもあり、またその症状の特徴から周囲の人に奇妙な印象を与えることが多く、偏見(スティグマ)を生んでしまう傾向があります。

さらに、TVなどのメディアの報道で統合失調症の人の姿が極端に描かれることも原因となり、統合失調症という病気について一般的には誤解や偏見を持ってしまうことが多いと言う側面もあります。

病気から回復した人が、自らの体験を身近な人にあまり語りたがらないのも特徴のひとつと言えます。

治療薬や治療法があまりなかった時代には、治すことが難し病気であったことは歴史的にも確かなことです。

しかし、精神医学が発達し進歩した現代において、統合失調症は決して治療や回復が不可能な病気ではなくなってきているのです。

差別感や偏見(スティグマ)があると、治療の開始が遅れることにもなってしまいます。

早期発見、早期治療による病気の改善を目指す上でも、統合失調症に対する誤解や偏見(スティグマ)を持つことは避けていくことが大切です。

統合失調症のよくある偏見やセルフ・スティグマ

・統合失調症は治らない
・なんとなくこわい精神病
・精神病だなんて恥ずかしくて人に言えない
・TVや新聞で知った印象が悪い

◆この記事は、東邦大学医学部精神神経医学講座主任教授、東邦大学医療センター大森病院メンタルヘルスセンター長である水野雅文先生執筆・監修の「ササっと分かる統合失調症(講談社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

スポンサーリンク

サブコンテンツ

このページの先頭へ