社会不安障害と症状が似ている病気や障害

社会不安障害と症状が似ている病気や障害

精神疾患(病気)の中には、社会不安障害(極度のあがり症)と似ている症状がみられるものもあります。

同じような症状であっても、違う病気であれば治療方法も変わり、まずは正しい診断を受けることが大切です。

スポンサーリンク

対人関係が苦手な病気

社会不安障害は、不安や恐怖を抱き人前に出られなくなる病気ですが、対人関係が苦手になる精神疾患は他にもいろいろあります。

人前に出ると緊張してしまい、大量の汗がでてきたり、手や足、声がふるえてしまったり、外出を避け引きこもり状態になる、という症状がみられるからといって、社会不安障害だとは限りません。

また、社会不安障害が長期化したことで他の病気を併発するケース、逆に他の病気が原因となり社会不安障害を発症するケースもあります。

自分で社会不安障害だと思っていても、自己診断は禁物です。精神科や心療内科を受診して、医師による正しい診断を受けることが大切です。

社会不安障害と症状が似ている他の病気

社会不安障害と似ている症状があらわれる病気には、次のようなものがあげられます。

・回避性パーソナリティ障害
・強迫性障害
・統合失調症
・広汎性発達障害

回避性パーソナリティ障害

回避性パーソナリティ障害とは、他人に嫌われているという思い込み、拒絶や否定されることに恐怖を抱き、極端に引っ込み思案になる病気。対人関係に消極的になり、社会活動が制約される。

【治療方法】
不安を軽減する薬物療法、思い込みや認知を変える認知療法など。

強迫性障害

強迫性障害は、繰り返し手を洗う、家の鍵を何度も確認するなど、強迫観念による強迫行動をともなう不安障害のひとつ。症状をおこす状態を回避するため、行動範囲が狭くなり、引きこもり状態になることもある。

【治療方法】
認知療法、行動療法、薬物治療が効果的。

スポンサーリンク

統合失調症

統合失調症は、対人コミュニケーションにおいて極度に緊張するが、社会不安障害と違い本人が病気の症状を自覚していない。非現実的な妄想、幻覚や幻聴などの症状が特徴的。また本人は治療が必要だとは思っていない。

【治療方法】
薬物治療が中心。また、電気ショック療法や心理療法もおこなわれる。

広汎性発達障害

広汎性発達障害とは、自閉症やアスペルガー症候群など、脳の機能障害で発達に障害があらわれる病気。人の気持ちがわからない、コミュニケーションが苦手な傾向があり、対人関係を避ける傾向がみられる。

【治療方法】
苦手な分野を別の手段で補いつつ、ソーシャルスキルのトレーニングをおこなう。

手の震えなど身体症状が似ている他の病気

社会不安障害(あがり症)の場合、強い不安や恐怖が原因となって人前に出られなくなる、という症状がみられますが、同じような症状は、うつ病のときにもみられます。

しかし、社会不安障害の場合は、抑うつ感とは関係がない、という点でうつ病と違いがあります。

他にも、ふるえ、動悸、発汗など社会不安障害にみられる身体症状は、以下のような他の病気でも似ている症状があらわれることもあります。

・パーキンソン病
・本態性振戦
・甲状腺機能亢進症

パーキンソン病

パーキンソン病は、脳内物質であるドーパミンの分泌量が減少することが原因。主な症状は手のふるえ、筋肉の硬直など。人前で緊張してストレス値が高くなると、症状が激しくなる場合がある。

【治療方法】
ドーパミン減少を補うための薬物治療が中心。

本態性振戦

本態性振戦とは、手や首がふるえる原因不明の遺伝性疾患。一定の姿勢を保ったり、強い緊張を感じると、症状が激しくなりやすい。

【治療方法】
ふるえをおさえる「β遮断薬」という薬による対症療法が有効。

甲状腺機能亢進症

甲状腺機能亢進症は、のどの甲状腺から新陳代謝を促進させる甲状腺ホルモンが異常分泌になる病気。主な症状として、動悸、ふるえ、多汗などがみられる。

【治療方法】
薬物治療、切除手術、放射性ヨードなどによる甲状腺機能の抑制など。

スポンサーリンク

サブコンテンツ

このページの先頭へ