43 逢ひ見ての〜 |歌の意味・解説・翻訳【百人一首】

43 逢ひ見ての〜 |歌の意味・解説・翻訳【百人一首】

43 逢ひ見ての のちの心に くらぶれば 昔は物を 思はざりけり 【権中納言敦忠】

読み方(あひみての のちのこころに くらぶれば むかしはものを おもはざりけり)

出展「拾遺和歌集」

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意味「43 逢ひ見ての〜」

あなたとの逢って、愛し合ったあと後の恋しさにくらべれば、片思いをしていたころのつらさなんで何も思っていなかったようなものだな。

作者:権中納言敦忠とは?

権中納言敦忠(ごんちゅうなごんあつただ)は、名を藤原敦忠(ふじわらのあつただ)といい、三十六歌仙のひとりです。

従三位権中納言の位にまでのぼり、歌人としてだけでなく、琵琶の名手としても有名です。

菅原道真をおとしいれた藤原時平は敦忠の父親にあたります。道真の死後、父親の時平をはじえ、藤原一族は次々と亡くなり、敦忠も若くして表紙しました。

父親のしたことに対して、藤原敦忠は心を痛めていたらしく、自分の死を予期していたともいわれています。

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解説「43 逢ひ見ての〜」

この歌は、男女が一夜をともにした次の日の朝、男性が女性におくる「後朝の歌(きぬぎぬのうた)」です。

片思いをしているときのつらさなど、夜明けになって別れるつらさにくらべれば、たいしたことなかった、という意味の歌になります。

「逢ひみて」は、ただ単に「逢う」「見る」ということではなく、男女が一夜をともに過ごすことを意味します。

「後の心」は、恋心を寄せていた相手の女性と一夜を共にした後の、複雑な心のことですね。

「くらぶれば」は「比べれば」の意味で、「昔」は恋人同士になる前のことを意味しています。

「ものは思はざりけり」は、「恋人に対する今の切なさに比べれば、以前の思いなどなにも思っていなかったのと同じ」という意味です。

「あ」から始まる二字決まりの歌は3首

百人一首の歌の中で、上の句が「あ」から始まる歌は一番数が多いです。その中で、「あ」から始まる二字決まりの歌は3首あります。

3 あしびきの ー ながながしよを
43 あひみての ー むかしはものを
52 あけぬれば ー なほうらめしき

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