3 あしびきの〜 |歌の意味・解説・翻訳【百人一首】

3 あしびきの〜 |歌の意味・解説・翻訳【百人一首】

3 あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む 【柿本人麻呂】

(読み方)あしびきの やまどりのをの しだりをの ながながしよを ひとりかもねむ

出展「拾遺和歌集」

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意味「3 あしびきの〜」

山鳥のあの長い長い尾のよりも長い夜を、私は恋人とはなれてさびしくひとりで寝るのだろうか。

作者:柿本人麻呂とは?

柿本人麻呂(人麿と書くこともある)は、日本最古の歌集「万葉集」を代表する、飛鳥時代7世紀後半の宮廷歌人です。

三十六歌仙のひとりで、山部赤人とともに「歌聖」とも称され、すぐれた歌人として敬われました。

解説「3 あしびきの〜」

「あしびきの」は「山」にかかる枕詞(まくらことば)です。

恋人と一緒にいられないさびしさを、山鳥のオスとメスにたとえ、また長い夜を山鳥の尾の長さにたとえた歌です。

当時、山鳥はオスとメスは夜になると谷をへだてて別々に寝ると考えられていました。この歌でも、恋人と一緒にいられない夜のさみしさを、その山鳥に重ねて表現しています。

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この歌は、作者の柿本人麻呂が、恋人の訪れを待つ女性の気持ちになって詠んだ歌ともいわれています。当時は女性は男性を待つだけで、自分からは会いに行けませんでした。

山鳥のオスは、長い尾が特徴で、尾の長さだけで1m以上の山鳥もいます。その尾の長さで夜の長さをたとえています。

上の句に「の」を4回使い、「〜の」と繰り返すことでリズムの面からも秋の夜の長さを表現しています。また「長ながし夜」も長い夜よりももっと長い感じがしますね。

この歌の中では「秋」という言葉は出てこないのですが、秋の夜長をいうように秋は夜が長く感じられる季節です。「ながながし夜」は長い長い夜の意味で、この言葉から歌の場面は秋であることもわかります。

「あ」から始まる歌は一番多い

百人一首の歌の中でも「あ」から始まる歌は一番多いです。

「あ」から始まって、二字目でどの歌かわかる二字決まりの歌は三首あります。「3 あしびきの」「43 あひみての」「52 あけぬれば」の三首です。

・あしびきの ー ながながしよを
・あひみての ー むかしはものを
・あけぬれば ー なほうらめしき

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