【発達障害と統合失調症】症状が似ている、併存割合も高い?

【発達障害と統合失調症】症状が似ている、併存割合も高い?

発達障害では、精神疾患に似た症状がみられたり、併存しているケースも少なくありません。

発達障害患者の併発する精神の病気の中のひとつに「統合失調症」があります。

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発達障害と統合失調症の併存は多い?

統合失調症と発達障害とは、まったく別のものであり、原因、特徴、治療法もまったく異なるため、きちんと判断することが求められます。

しかし、統合失調症と発達障害では、幻覚や妄想、意欲低下、自閉など、似たような症状があらわれるケースも多く、統合失調症なのか、発達障害なのか、難しい診断になることも少なくありません。

統合失調症の定義と発症について

統合失調症の定義は、ポイントをまとめると次のような内容になります。

「思考、行動、感情をひとつの目的にそって統合する(まとめる)能力が、長期間にわたって低下し、幻覚、妄想、まとまりのない行動がみとめられる病気」

統合失調症の発症は、思春期から青年期に多く、発症年齢のピークは15歳〜25歳といわれています。

統合失調症の典型的な陽性症状「幻覚・幻聴・妄想」

統合失調症の症状は、陽性症状と陰性症状の2つに分けられます。

統合失調症の典型的な陽性症状には、幻覚(実際にはないものが見える)、幻聴(実際には聞こえない音や声が聞こえる)、妄想(根拠のないことを事実と信じてしまう)があります。

統合失調症の妄想症状の中には、被害妄想(例:嫌がらせをされている)、誇大妄想(例:ノーベル賞の大発見をした)などがあります。

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また「作為体験(させられ体験)」といい、自分の考えや行動が誰かにあやつられている、テレパシーや電波で誰かに命令されていると感じる、といった症状もあります。

このような統合失調症の陽性症状は、病気の発症初期(急性期)によくみられる症状です。

陰性症状「思考力の低下・感情がなくなる・自閉」

統合失調症の急性期が過ぎると、陰性症状があらわれるようになります。

統合失調症の陰性症状には、思考力の低下、感情の平板化(感情がなくなる)、感情鈍麻(無関心になる)、自閉(ひきこもる)、空笑(意味なく笑う)といった症状がみられます。

統合失調症の経過には個人差があるため、激しい症状が急にあらわれて比較的早くよくなるタイプもあれば、長引くタイプもみられます。

統合失調症は重症化すると入院生活を余儀なくされますが、最近では治療方法も進歩してきており、通院治療を行いながら学校や会社に通う統合失調症の患者も増えてきています。

発達障害と統合失調症の判別は難しい?

発達障害である自閉症スペクトラムでも、統合失調症の症状にみられる幻覚や妄想があらわれることもあり、やる気の低下や感情が乏しくなるといった陰性症状もみられます。

ですが、そうした症状がみられたからといって統合失調症と発達障害が併発した、と安易に診断することはできません。

自閉症スペクトラムが背景にある場合、いじめ体験や、親や教師から叱られる体験が多く、「みんなが悪口を言っている」という被害妄想をすることもあります。

また、思春期になり挫折体験が増えてくると、その体験がもととなり、幻覚や妄想のような考え方を生み出すきっかけになることもあります。

つまり、一時的な症状であることも多く、そのときの症状だけで統合失調症か発達障害かを見極めることは難しいのです。

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