強迫性障害を認知行動療法で治すためには?

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強迫性障害を認知行動療法で治すためには?

手の汚れや玄関の施錠、不吉な思いつきなどに心をとらわれ、なにか行動せずにいられなくなる状態を「強迫性障害」といいます。

強迫性障害の患者さんは、責任感が拡大し、認知のゆがみとなっています。

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強迫性障害を認知行動治療で克服するために

強迫性障害の認知は、野球の守備位置で例えて考えると、イメージしやすくなります。

責任感が強すぎる状態とは、野球で外野を守っている選手が、投手のところに飛んできたボールまで取りに行こうとしているような状態です。

責任の範囲を拡大して、必要のないことにまで反応し、疲れきっているのです。

自分にできることは何か、ということについての認識をあらためると、状況が改善していきます。

強迫性障害の侵入思考と儀式行動

ふと不安になることは、誰にでもあります。

多くの人は深く考えず、やりすごしていますが、強迫性障害の人はやりすごすことができず、なにかしなければと考えてしまいます。

手がきれいになっていても、十分に施錠確認できていても、責任を感じ、反応できる状況だと考え「手を洗わなければ」「もう一度確認しなければ」という思いにとらわれるのが強迫性障害の状態です。

完璧主義のように、汚れを落とそうと何度も何度も手を洗ったり、何回もカギがかかっているか確認して、日常生活に支障がでる症状がでてきてしまいます。

手が汚れていないかどうか、家のカギを閉めたかどうか気になる、ということ自体は誰にでもあることで「侵入思考」といいます。

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「こんなに不安になるのだから行動しなければ」「行動したら安心できる」と考え、反応を肯定し、認知のゆがみが増してしまいます。

何十回も手を洗ったり、施錠を確認したりするようになり、生活がままならなくなる。儀式行動[反応]といいます。

侵入思考に反応して行動しないと、不安でたまらない気持ちになり、行動しないと後悔の念や罪悪感を抱くようになるのも強迫性障害の特徴です。

強迫性障害の認知行動療法

認知行動治療を通じて、強迫性障害の侵入思考を放置してもおそろしい事態にはならない、ということを患者さんが理解していきます。

そのために、認知のゆがみを特定することが大切です。

強迫性障害の認知を変える

【責任感をとらえる】
侵入思考と、それを拡大解釈しようとしている責任感を区別する。
責任感を修正すると侵入思考が気にならなくなっていく。

儀式的な行動を変化させる

【曝露療法】
不安を生じさせる内容の音声を録音して、何度も再生して聞く。
不安だと思うものにさわる。

【反応妨害法】
不安になっても、反応しないように練習する。
手を洗わずに顔や服などをさわり、汚れを広げる。

※不安に曝露しながら、それに対する反応を抑える治療法を「曝露反応妨害法」という。

[例]
「家族が死んでしまう」など、最悪のシナリオを聞く。不安になり、儀式行動をしたくなるが、そこでなにもしない。すると、儀式をやめても家族が死なないことがわかる。

※イギリスの療法家ポール・サルコフスキスが、強迫性障害の強すぎる責任感を研究しています。
また、アメリカの療法かエドナ・フォアの本が和訳されています。

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