【強迫性障害の治療】認知行動療法のやり方や方法は?

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【強迫性障害の治療】認知行動療法のやり方や方法は?

強迫性障害の治療法において、認知行動療法は薬物療法と並んで効果が高い方法です。

認知行動療法を実施している機関が少ないという難点はありますが、認知行動療法の方法論を生活の中で活かすことは可能ですし、効果も期待できます。

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認知行動療法とは?

認知行動療法とは、問題になっている行動の修正(行動療法)、そうした行動の基盤にある考え方、ものごとのとらえ方のゆがみの修整(認知療法)を、理論に精通している指導者とともに進めていく治療法です。

学習理論では、問題のある考え方や行動を、それまでの生活体験のなかで誤った学習をつんでしまった結果ととらえます。

それを正しく学習し直すことで考え方や行動を変えていこうとするのです。

認知行動療法は、この学習理論をふまえた治療法です。

認知行動療法のやり方の例

【強迫症状】
冷蔵庫のドアがきちんと閉まっているかが気になり、何度も確信する症状がある。

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【考え方(認知)の修正】
医師に正知識や情報を提供してもらったり、一緒に行動実験をして、心配する必要はないかもしれないと思えるようになる。
冷蔵庫のドアには磁石が使われているので、一度できっちり閉まることを確認する。

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【行動の修正】
確認行為をしないで我慢する練習を繰り返す。

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【「馴化」が起きる】
確認しないでいることの不安にだんだん慣れていく。こうして徐々に慣れていくことを「馴化(じゅんか)」(habituation)という。

認知行動療法のメリットとデメリット

【利点・メリット】
治療の副作用の心配が少ない。薬物療法の効果が得にくい人も効果をあげることがある。

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【問題点・デメリット】
治療に詳しい専門家が少なく、認知行動療法を行っている医療機関が少ない。

慣れることで恐怖や不安は和らぐ

強迫性障害の患者を強迫行為にかりたてるのは、「なにかしなければ不安が強まる」という実体験です。

しかし、逃れようと強迫行為を繰り返すほど「強迫行為をしなくても不安は次第に消えていくもの」という健康な体験ができなくなり、かえって恐怖や不安が高まります。

不安から逃れようとせずに我慢していけば慣れが生じ、徐々に不安がやわらぎます。

そうした体験を積み「逃げなくて平気」と学習することが、強迫性障害の症状改善につながります。

認知行動療法と薬物療法を併用する

強迫性障害の治療過程において、認知行動療法は多くの場合、薬物療法と併用されます。

薬を使って強迫観念や不安を軽くしておくことで、課題に取り組みやすくなるのです。

例えば、まったく触れなかったつり革にも、なんとかさわれるようになるなど、日常生活のなかで、できなかったことを少しずつできるようにしていきます。

【例】
・お金にさわる
・つり革にさわる
・鍵の確認は1回だけ
・ドアノブにさわる
・トイレの後の手洗いに、石鹸を使わない

日々の心がけが認知行動療法につながる

日本国内での実施機関が少ないため、本格的な認知行動療法は受けにくい場合も多いのが実状ですが、薬物療法と認知行動療法はまったく別物というわけではありません。

強迫性障害の克服のために薬を飲みながら生活のなかでおこなうチャレンジは、認知行動療法の本質につながっています。

強迫性障害の患者本人が、自分の苦手としている状況にいろいろ工夫しながら根気よくトライし続けることができれば、それは毎日の生活の中で立派に認知行動療法をおこなっていることになるのです。

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