自傷行為やリストカットをする原因、理由は何?どんな心理状態なのか?

自傷行為やリストカットをする原因、理由は何?どんな心理状態なのか?

境界性パーソナリティ障害(BPD)の行動症状のひとつに、リストカット(リスカ)などの自傷行為がみられます。

主にその人の未熟なパーソナリティが原因となって、リストカット/自傷行為の症状を生むのですが、自傷行為やリストカットをする本人の心理状態はどのようなことが考えられるのか?また、どんな意味や理由があって自傷行為/リストカットをするのでしょうか?

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リストカット/自傷行為をする原因、理由、心理状態について、ポイントをまとめてみたいと思います。

なぜ、自傷行為(リストカット)を繰り返すの?意味や目的、心理状態は?

リストカット/自傷行為や自殺未遂、自殺の企て(自殺企図/じさつきと)は、境界性パーソナリティ障害ではかなり多くみられる行為であり、代表的な症状のひとつになります。

境界性パーソナリティ障害(BPD)とは、境界性人格障害、またはボーダーライン人格障害などと呼ばれることもあるパーソナリティ障害の種類のひとつです。

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一般的に、私たちのパーソナリティは、年齢を重ねて成長して子供から大人になり、様々な経験を積むことで心も身体も成熟していきます。

ですが、未熟なままのパーソナリティでは心の内面で「たしかな自分」が感じられず、いつも誰かに依存していなければ不安でたまりません。「自分のことがわからない」という心理状態がつらく苦しいものなのです。

境界性パーソナリティ障害の人が感じている「自分のことがわからない」という底知れない不安は、家族や友人など周囲の人を巻き込んで振り回し、困らせてしまう数々の症状を生み出す原因となってしまいます。

ですが、境界性パーソナリティ障害の本人にとっては、本人も頭ではハッキリと理由は分かっていませんが、それなりの理由や意味があるため、自傷行為(リストカット)が繰り返されることが多いのです。

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自傷行為(リストカット)は、本人にとっては必要な行為

境界性パーソナリティ障害(ボーダーライン人格障害)の人にみられる自傷行為や自殺の企ては、必ずしも「死ぬこと」を目的をしている行動というわけではありません。

例えば「自分の体を傷つけると、その分心の苦しみが軽くなる」という心理が元となって、家族などまわりの人には気付かれないように、隠れてこっそりと自傷行為を繰り返している例もあります。

そうしたケースでは、境界性パーソナリティ障害の本人にとって、自傷行為/リストカットは「生きるため」に必要な行為となってしまっているのです。この場合、リストカット/自傷行為は「心理的苦痛から逃れるため」というハッキリとした意味or目的をもった行動になります。

この場合「自傷行為をやめさせるorやめさせよう」という家族や友達など周囲の対応は、本人にとっては「生きるな、死ね」と同じ意味になってしまうことになり、家族や友達の気持ちとはまったく逆の意味になってしまうのです。

自傷行為/リストカットは心の叫び「SOS」

また、自傷行為(リスカ)をする人の中には「自分の精神的苦痛をまわりの人に分かって欲しい、なんとかして欲しい」という心理から、自分の体を傷つけて犠牲にしてしまう人もいます。

この場合は、わざと自傷行為や傷痕を見せつけるようにふるまい、家族や友達など周りの人を驚かせることになります。とらえ方によっては、自傷行為(リストカット)は「私の心の声に気づいて」「助けて」というSOSメッセージを伝えることを目的とした行動、と考えることもできます。

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自傷行為をする理由、意味は2つに分けられる

本人の心理状態から考察してみると、自傷行為(リストカット)をする理由・意味は、大きく2つに分かれます。

ひとつめの理由(意味)は「生きるため」に自分の身体を傷つける場合、もうひとつの理由(意味)は「本当に死にたい」と思って行動する場合、この2つです。

しかし、自傷行為(リストカット)をする本当の目的や原因を見極めるのは、精神科医や臨床心理士、心理カウンセラーなど、心理の専門家であっても容易なことではありません。安易に理由や心理を決めつけてしまわないように気をつけて下さい。

死ぬ気はない自傷行為のケース

「生きるため」を目的として、自分の身体を傷つける場合の自傷行為/リストカットの心理について少し考えてみましょう。

例えば、何かの出来事がきっかけで心が動揺したり、乱れてしまった精神的混乱をしずめるため、手首の皮膚をシュッと浅く切ったり(リストカット)、窒死量にはいたらない程度の過量服薬をしたりすることがあります。例えば「睡眠薬を大量に飲む」などの問題行動ですね。

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この場合の心理状態を考察してみると、自傷行為(リスカ)は死ぬことそのものが目的ではなく、「生きるために」自分の身体を傷つけて心理的苦痛や精神的ストレスから一時的でも解放され、なんとか自殺せず生き続けることができる、という意味があります。

ただし、生きるための自傷行為/リスカの背後には、慢性的な自殺願望があることも多く、家族や恋人などまわりの人が「本当に死ぬ気はない」「まただ」と簡単に決めつけてしまうのは生命の危険を伴う可能性があるので注意してください。

本当に死のうという目的での自殺の企てのケース

このケースでは、本人自身が本当に死を意識して、死ぬことを目的として手首などを深く切る、過量服薬をするといった自傷行為をします。

専門家の調査結果では、境界性パーソナリティ障害の人のうち6~10%が実際に自殺に至るという報告もあります。

自殺のキッカケは、ささいなことから始まります。

ボーダーラインといわれる境界性人格障害の人は、例えば「恋人が自分の期待通りの行動をしない」ということだけが原因となって「私は見捨てられた」と感じてしまったりもします。

他の普通の人にとっては、とるに足らない小さなことでも、境界性パーソナリティ障害の人は偏った思い込みをしてしまい、心が大きく激しく動揺してしまうことが多いのです。

こういった場合、自傷行為(リストカット)は、気持ちを落ち着かせる有用な手段になっていることが原因と考えられます。

【例】
相手が電話に出なかった
ペットが死んでしまった
母親と口論になった

大切な存在を失うと感じる
ちょっとした行き違いも、自分と不可分の大切な存在を失うことのように感じる

見捨てられるという不安から自殺・自傷行為へ

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自傷行為(リストカット)をする人の心理状態

次に、リストカットなどの自傷行為をする人の心理状態について考えてみましょう。

以下は「リストカットの心理状態」のすべてではありませんが、実例としていくつかの例をあげてみましたので、参考にしてみてください。

心理①自殺をするため

生きているのがつらい、もうおしまいにしたい、死んでしまいたい、という心理状態。本気で死ぬために、死ぬことを目的として自傷行為(リストカットなど)をするケースです。

心理②自分を罰するため

彼氏や彼女(恋人)や親友、親や家族など、自分の周りにいる身近な存在や大切な人に見捨てられるような自分が悪い、といった自己嫌悪や後悔を心に抱えていることも少なくないようです。自傷行為(リストカット等)をすることで、自己嫌悪や後悔の想いを解消できると思い込み、自傷行為に至ります。自己否定の気持ちが強く、自分に罰を与えるための自傷に走るのです。

心理③身体的な痛みに置き換えるため

ストレスやいらだちなど、心理的/精神的な苦しみがつらくて耐えられない心理状態もじしょう/リストカットの背景にあることがあります。無意識的に、心理的な痛みを身体の痛みに置きかえた方が楽だと感じ、自傷行為/リストカットをしてしまいます。

心理④離人症状をやわらげるため

離人症状とは、自分が自分ではないように感じること、を意味する言葉です。自傷行為(リストカット)で身体的な苦痛を受けることで、「自分が自分ではない」離人症状から逃れようとし、自分を取り戻せるように感じるのです。

心理⑤感情をコントロールするため

自傷行為(リストカット)をすると、興奮や混乱状態に陥ってしまって自分ではコントロールできなくなっている自分の感情を、一時的であっても制御できたような気分になる人もいます。「自分の怒りなどの感情をコントロールしよう」という目的で自傷行為リストカットをしてしまうのです。

心理⑥怒りやストレスを発散するため

自分を見捨てようとしている相手への怒りを目に見える形(傷や血)にすることで、ストレス発散できると思い、自傷行為(リストカット)をするケース。この場合、ストレスを解消するor軽減するための行為になっているので、繰り返してしまうことにつながりやすいといえます。

心理⑦人に振り向いてもらうため

自分の気持ちをわかってもらいたい、知ってほしい、気づいて欲しい、という強い感情が原因になっているケースもあります。自分がどれほど苦しんでいるのか、まわりの人に知らせるために自傷行為(リストカット等)をするので、「かまって欲しいから」という心理ともいえます。

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