母親のせいで境界性人格障害の病気になるの?誰の責任なのか?

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母親のせいで境界性人格障害の病気になるの?誰の責任なのか?

境界性人格障害の人は、母親や父親に対して「親のせいだ」「育て方が悪かったからこうなった」「どうしてくれるんだ」といったように責める言葉を発する場合が多いものです。

また患者本人だけでなく、本人の言葉によって親自身もまた「自分たち親の責任だ」と過剰に受け止めがちになってしまいます。

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しかし、言動の責任は本人にあり、親がすべての責任を肩代わりする必要はありませんし、自分で責任をとれるようならないと治療もすすみません。

境界性人格障害は「親や医師が言うから」と誰かのせいにしたがる特徴がある

境界性人格障害の本人は、しばしば自分の問題を誰かに押し付けようとします。

「親がこういうから」「医者のせい」などと、問題になった自分の言動を自分以外の他の誰かの責任にするような発言を繰り返しがちです。

このような言葉を何度も言われると、心のどこかに「育て方が悪かったのだろうか」という思いをかかえている親は、患者の言葉にますます動揺してしまいます。

怒りの矛先は母親に向かうことが多い

境界性人格障害の場合、自分の問題を解決するために一番身近な存在の親、とくに母親を巻き込む場合が多いです。

・こんなことになった、責任をとれ
・お母さんの育て方が悪かった
・生んだからには面倒みろ

患者本人の心の中では、自分の問題を自分ひとりで引き受けることへの不安があります。

激しく怒って相手を罵倒しているようであっても、実は不安でたまらなかったりするのです。

そして、自分の問題として受け入れることができず、母親を責め立てる行動に現れたりします。

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自分の問題は自分で解決すること

しかし、患者本人の問題は本人でなければ解決できないことです。

母親や父親がなにもかも引き受けようとしなくてもいいのです。

境界性人格障害を治療し克服するためには、本人のために家族としてできること、できないことの区別が必要です。

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言動の責任は本人が持つ

「親のせい」という言葉がでてくるのは、たいてい社会生活の中で何かつまづいたときです。

子どもの思いを親として受け止めることは大切ですが、言動の責任は本人がとるしかありません。

まわりの人は、境界性人格障害の本人や家族の責任にしてしまう

境界性人格障害の人は、相手に受け止めて欲しい、なんとかしてほしい、と頼る気持ちが強い。

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しかし友人、彼氏や彼女といった恋人、仕事先の人たちは、家族や本人のせいにしがちです。

その結果、「親が悪い」「本人の資質の問題」と突き放してしまうことが多くなってしまいます。

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境界性人格障害の場合、人間関係から問題が生じる

実際の社会生活でのつまずきに、自分ひとりではうまく対処できなかったり、親からも周囲の人からも思うような支えが得られなかった場合に、感情が混乱したり、問題行動に出たりすることが多いのです。

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本人と家族の境界を明らかにする

患者本人の感情に引き込まれないよう、本人の問題と家族の問題を分けて考えることが大切です。

本人の問題とは?

学校や仕事に行くのも行かないのも自分、リストカットで傷つくのも自分。
自分の問題は自分で受け止めること。
・自傷行為はやめる
・自分のことは自分でする
親に頼らず自分でしていく習慣をつける、まずは朝早く起きることから。

家族の問題

学校や仕事に行かない、リストカットをしてしまう、というのは本人の問題。
そうした患者の行動に不安をかかえているのが家族の問題。

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◆この記事は、元国立肥前療養所医長、元福岡大学医学部教授、元東京慈恵会医科大学教授、元東京女子大学教授、牛島定信先生執筆・監修の「境界性パーソナリティ障害のことがよくわかる本(講談社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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