パニック障害の診断基準「予期不安」とは?

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パニック障害の診断基準「予期不安」とは?

パニック障害の診断基準に「予期不安」というものがあります。

今回は、パニック障害の中でも重要な位置づけにある「予期不安」についてお伝えします。

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パニック障害の「予期不安」の意味について

またパニック発作が起こるのでは・・・と思い込み不安になってしまうことを「予期不安」といいます。

まさに、不安が不安を呼ぶ、といった感じです。

心臓がバクバクを激しく鼓動、呼吸困難、大量の冷や汗や脂汗、手足のしびれ、頭の中が真っ白になる、といった症状をパニック発作の本人は感じます。

本人にとっては、本当に恐ろしい発作なのです。

そうしたパニック発作を繰り返すうちに、ドンドンと不安がふくれあがり、「また発作が起きるかもしれない」と発作に対する不安を先取りするようになります。

予期不安は、パニック障害の典型的な症状のひとつ

一度でもパニック発作を経験すると、発作のことが頭から離れなくなります。

「発作で死んでしまうかもしれない」「気が変になってしまうのではないか」と恐怖や不安が大きくなっていきます。

そして同時に「また発作が起きたらどうしよう」という不安も強く持つようになります。

これを「予期不安」といい、パニック障害の典型的な症状のひとつです。

パニック障害とは、パニック発作の後「再びパニック発作が起きるかもしれない」という予期不安が1ヶ月以上続く場合をいいます。

パニック障害から統合失調症になるの?パニック障害で心臓発作になるの?

パニック障害の患者の中には、パニック発作への不安が大きくなり、次のような心配をする人もいます。

・さらに他の病気になるのでは?
・自分をコントロールできなくなるのでは?
・心臓発作で死ぬかもしれない

パニック発作は本人にとってはとてもつらく苦しいものなので「心臓発作で死ぬかもしれない」「頭がおかしくなってしまうのでは?」「他の精神病になるかも?」といった心配や不安な気持ちを抱いてしまうことは仕方がないかもしれません。

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しかし、実際にはそんなことはありません。

パニック障害の患者の中には、このままだと統合失調症(精神分裂病)になってしまうかもしれない、と心配する人がいますが、統合失調症は10歳代〜20歳代に多く、幻覚や妄想が出現するもので、パニック発作が高じて統合失調症になることはありません。

また、激しい動悸や息苦しさがあっても、パニック発作の場合は心拍数が増えるだけで死ぬことはありません。

もし、心臓病であれば心電図検査等で異常がすぐに見つかるものです。

パニック発作中は、身体が動かせないほどつらく、発作に対してどうしたらいいか、自分でも分からなりますが、自分の思考や行動をコントロールできないわけではありません。

パニック発作は、激しい症状が嵐のように吹き荒れるが、その症状で自分をコントロールできなくなったり、死ぬことはあり得ません。。

パニック障害の不安の対象とは?

パニック障害が進行すると、患者が抱く不安の対象が「パニック発作そのもの」から、いつしか「発作を起こしたことがある場所や状況」に広がっていきます。

不安の対象をよく区別することは、パニック障害の治療をしていく上で重要になります。

発作そのものに対する不安

死ぬかもしれない。
失神するのでは?
気が変になってしまう。
からだが発作の感覚を覚えてしまっている。

発作が起きたときの場所や状況、まわりの人に対しての不安

・事故を起こして他人に迷惑かけるかもしれない。
・発作をおこしても誰も助けてくれないだろう。
・発作を起こしても逃げられないだろう。
・人前でいきなり倒れて血を吐くかもしれない。
・人前で取り乱してしまうかもしれない。

パニック障害から外へ出れなくなることも

パニック障害が慢性化すると、不安の対象がどんどん広がり、外出することもできなくなる場合があります。

また、「なにか重大な病気が見過ごされているのではないか」と本人が思い込み、病院から病院へ渡り歩く例も少なくありません。

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