トゥレット症候群とチック症の違いとは?

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トゥレット症候群とチック症の違いとは?

トゥレット症候群とは、慢性のチック障害(チック症)のひとつですが、複数の運動性チックに加え、音声チックもあるといったように、チックの中でも重症なタイプに分類されます。

トゥレット症候群の主な症状はチック

トゥレット症候群の症状は、ほかのチック障害と同じように、チックそのものです。

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1〜2種類の運動性チックで始まり、やがてチックがあらわれる部位が広がり、音声チックも加わっていくというのが一般的な症状の進み方です。

その状態が一年以上にわたって続けば、トゥレット症候群と診断されます。

ほかのチック障害に比べると症状の数が多く持続期間も長く、生活上の問題を多くかかえがちな点も、トゥレット症候群の特徴です。

ただし、重症度は人によって大きく違います。

また、トゥレット症候群(トゥレット障害)の患者数は、1万人に4〜5人程度といわれ、発症率はあまり多くはありません。

トゥレット症候群とは?【意味・定義】

米国精神医学会の診断基準(DSM-Ⅳ-TR)に定められたトゥレット症候群は主に次の2点がポイントです。

また、症状が薬の副作用によるものではない点、18歳以前に発症するのもトゥレット症候群の特徴といえます。

①複数のチック症状がある

運動性チックが複数あり、音声チックの症状もある。
複数のチック症状が同時にあらわれている場合だけでなく、次々と順にあらわれる場合も含める。

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②状態が1年以上続く

チックが1日に何回も起こり、その状態が1年以上続いている。
その間に良くなったように見える期間があっても、3ヶ月以上は持続しない。

トゥレット症候群の特徴

トゥレット症候群は広い意味ではチックのひとつですが、厳密には別々に分類されます。

トゥレット症候群の場合、日常生活に支障をきたしてしまうこともあります。

睡眠障害

寝つきが悪い、ぐっすり眠れないなど、睡眠に関する悩みをもつことも。

本人はつらい思いをしている

言動が目立つため、奇異な目がみられてしまいがち。
症状そのものより、周囲との関係で辛い思いをすることが多い。

トラブルの元になる

反社会的な言動をくり返してしまう場合、誤解されることが多く、周囲とのトラブルをかかえがち。

言動をくり返す

複数の運動性チックや音声チックが出るため、人目を引きやすい言動がくり返される。

汚言症

汚い言葉や性的でひわいな言葉が口をついて出てしまう。
トゥレット症候群の10〜20%にみられる。

トゥレット症候群の前駆症状

身体の一部に違和感を生じてがまんができず、チックをするとスッキリすることがある。
首のあたりがムズムズしてくる。

【由来】「トゥレット」は人の名前

1885年、フランスで発行された医学文献に、重いチックの症状をもつ9例を報告した論文が掲載されました。

現在のトゥレット症候群と同様の症状をもつ症例を、ひとつの病気として提唱したはじめての論文でした。

論文の執筆者はフランスの医学者、ジル・ド・ラ・トゥレットで、彼の名にちなんで、チックの中でもより重症の症例を、トゥレット症候群と呼ぶようになったのです。

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