信じてはいけない?発達障害[アスペルガー症候群]の診断基準とは?

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信じてはいけない?発達障害[アスペルガー症候群]の診断基準とは?

診断名だけでは特性のすべてがわかるわけではありません。

アスペルガー症候群という診断名だけでは、望ましい対応のすべてはわかりません。

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子どもの様子をしっかりみていきましょう。

障害を見分けるのは難しい

子どもは日々成長しています。

ある日の子どもの様子では自閉的傾向が見られたのに、翌週にはそれがあまりみられない、といった場合があります。

発達障害はその名の通り、発達の問題なので、子どもの発達過程の中で大きく変わるのです。

アスペルガー症候群や自閉症、LD、AD/HDなど、発達障害には医学的な診断基準がいくつか定められていますが、その診断だけに頼っていては、子どもの発達には対応しきれません。

診断を参考にして子どもの状態を対応

もちろん、診断基準や医師の診察によって下された判断は貴重な情報ですので、参考にして子どもへの対応を考えていきます。

ただし、成長度合いによっては問題が変わる場合もあることも覚えておきましょう。

子どもの様子によっては、診察を再び受けることや、対応を変えることも考慮することが必要です。

診断基準はひとつの参考

アメリカ精神医学会の「DSM-Ⅳ」によって、アスペルガー症候群のひとつの診断基準が定められています。

しかし、あくまでもそれは診断の目安にすぎません。

この基準に当てはまらなくても、周りの対応が必要な場合はあります。

【アスペルガー症候群の診断基準(DSM-Ⅳ)】

A 以下のうち少なくとも2つにより示される対人的相互反応の質的な障害:
(1)目と目で見つめ合う、顔の表情、身体の姿勢、身振りなど、対人的相互反応を調節する多彩な非言語的行動の使用の顕著な障害
(2)発達の水準に相応した仲間関係を作ることの失敗
(3)楽しみ、興味、達成感を他人と分かち合うことを自発的に求めることの欠如(例:他の人達に興味のある物を見せる、持ってくる、指差すなどをしない)
(4)対人的または情緒的相互性の欠如

B 行動、興味および活動の、限定的、反復的、常同的な様式で、以下の少なくとも1つによって明らかになる。
(1)その強度または対象において異常なほど、常同的で限定された型の1つまたはそれ以上の興味だけに熱中すること
(2)特定の、機能的でない習慣や儀式にかたくなにこだわるのが明らかである
(3)常同的で反復的な衒気的運動(例:手や指をぱたぱたさせたり、ねじ曲げる、または複雑な全身の運き)
(4)物体の一部に持続的な熱中する

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C その障害は社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の臨床的に著しい障害を引き起こしている。

D 臨床的に著しい言語の遅れがない(例:2歳までに単語を用い、3歳までにコミュニケーション的な句を用いる)

E 認知の発達、年齢の相応した自己管理能力、(対人関係以外の)適応行動、および小児期における環境への好奇心について臨床的に明らかな遅れがない。

F 他の特定の広汎性発達障害または統合失調症の基準を満たさない。

発達障害は共通点が多く重なり合っている

広汎性発達障害はアスペルガー症候群、高機能自閉症など、さまざまな診断名がひとつに重なった連続体です。

アスペルガー症候群は、ほかの発達障害とも部分的に重なり合うところがあります。

自閉症とAD/HD、LDなども、共通点や重なり合う部分が多く、連続性の発達障害といえます。

そのため、育ち盛りの子の一時的な様子からだけでは、的確に判断しきれない場合があり、後になってから診断結果が変わることもあります。

幼児期にアスペルガー症候群と診断された子どもが、成長するにつれて障害がないと診断されることもあるほどです。

AD/HD(注意欠陥/多動性障害)

落ち着きのなさを主な問題とする発達障害。
自閉症と併存することが多く、幼児期にはどちらの症状も出て、館別診断できない場合がある。

・授業中に席を立つ
・不注意で忘れ物が多い

LD(学習障害)

読み書きや計算など、特定の学習能力に極端な遅れが出る発達障害。
勉強の理解度に偏りが出て、気づかれることが多い。

・会話はできるのに字が書けない
・計算問題を解けない

広汎性発達障害(自閉症)

コミュニケーションの障害とこだわりを主な特徴とする。
言葉の発達は人によって大きく異なり、なかなか診断をつけられない。

・ひとり遊びにこだわる
・両親と目をあわせない

アスペルガー、高機能自閉症の場合は
・まわりと会話がかみあわない
・人の気持ちが読みとれない

【その他】
ほかにも、運動能力の障害や言語の障害など、さまざまな特性があり、それらが上の3つと併存している場合もある。

どれかひとつだけを考慮するのではなく、子どもの行動的特徴をみて、何と何に対応が必要か考えていく。

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