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突然ですが・・・

「アスペルガー症候群がなくなる!?」という話を、あなたは聴いたことがありますか?

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実は、これ、噂話ではなくて、本当のことなんです。

正確には「アスペルガー症候群はもうなくなった」と言った方がいいでしょう。

「え、どういうこと!?」と思われた方も多いと思いますので、今回は「アスペルガー症候群がなくなる!?」についてお伝えします。

アスペルガー症候群がなくなる、ってどういうこと!?

「アスペルガー症候群」という言葉は知っていますよね!?

日本では「アスペルガー」とか「アスペ」という風に、短く略して言われることの方が一般的ですね。

日本社会一般において、「アスペルガー症候群」の存在が広く知られるようになっのは、まだまだこの数年のことですね。アスペルガー症候群の歴史や由来、その特徴・症状、対応の方法について詳しくはまた今度お伝えしますが、簡単にいうと次のような点に特徴がみられるとされています。

  1. 他の人との社会的関係
  2. コミュニケーション
  3. 想像力と創造性

ですので、日常生活レベルでいうと、

  • 学校のクラスメイトや先生、近所の子どもたちとうまく関係をつくることがうまくできない。
  • 一般的なコミュニケーションとズレていて、空気が読めなかったり周りから浮いた存在になってしまう。
  • 常識がない、変わり者、と言われたりする。

といったことも多くなります。

このような特徴を持つ「アスペルガー症候群」がなくなる、なくなった、ということですが、まずは、アスペルガー症候群の診断基準からみていきましょう。

アスペルガー症候群の診断基準とは?

さて、アスペルガー症候群は何を基準に診断されるのでしょうか?

実は、日本の精神科や心療内科で使用している診断基準があります。

当然と言えば当然のことですね。A病院とBクリニック、C医院のそれぞれが別々の診断基準を使って患者を診断してたりすると、何が何だが訳が分からなくなって混乱してしまいますからね。

その「日本の精神科や心療内科で使用している診断基準」は何なのかというと、【 DSM-Ⅳ 】という診断基準を日本は採用しています。

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アスペルガー症候群をはじめ、自閉症、うつ、パニック障害、境界性人格障害、摂食障害、強迫神経症などの精神疾患についての診断基準、判断指針が【 DSM-Ⅳ 】です。

[ DSM ]とは、[ Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders ]の頭文字で、日本語に訳すと「精神障害の診断と統計マニュアル」となります。

[ DSM ]はアメリカの精神医学会の診断基準のことです。日本はアメリカの基準を使っている、ということですね。

メンタル分野においては、アメリカは日本より10年進んでいるといわれています。ですので、心理=メンタルの研究・勉強を本気でしようという人は渡米する、という現状です。かくいう私もその一人ですね。

その[ DSM ]ですが、[ DSM-Ⅳ(4) ]となっているのは、年月を経て改訂・バージョンアップが行われて「4番目」という意味になります。

アスペルガー症候群がなくなった!?

日本の精神科・心療内科が使っている診断基準[ DSM-Ⅳ ]ですが、「4」となっているように、1から順番に2、3と改訂されてきたわけです。

そして、2013年5月に最新版となる【 DSM-5 】が発表されました。

ですので、今現時点で一番新しいのは「5」になります。その最新の診断基準である【 DSM-5 】から「アスペルガー症候群」という名称がなくなった、ということなんです。

現時点で、専門的には「アスペルガー症候群はなくなった」ということです。

[ DSM-Ⅳ ]では「広汎性発達障害」は、

  • 自閉症障害(自閉症)
  • 小児期崩壊性障害
  • レット障害
  • アスペルガー障害
  • 特定不能の広汎性発達障害


となっていました。

しかし【 DSM-5 】では、細かい分類がひとつにまとめられて「自閉症スペクトラム」とされています。

この【 DSM-5 】ですが、実はAmazonで購入できます。まだ和訳はされていないハズなので、原書(英語)になりますが、興味がある方は一度読んでみるのもいいかもしれませんね。

もちろん[ DSM-4 ]もAmazonで買うことができます。こちらは和訳されているものがあります。

ただ、専門書なので読み物としては面白いとはお世辞にも言えない内容になってます。

【 DSM-5 】でアスペルガー症候群がなくなったからといって、そういった特徴を持ち、生きにくさを感じている人がいなくなったわけではありませんので、私たちは特に何も変わりません。今までと同じように、今まで以上に、メンタル面でのサポートをしていくということですね。

まとめ

日本の心療内科・精神科での診断基準は【 DSM 】を使っている。
最新の【 DSM-5 】から「アスペルガー症候群」がなくなった。

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