家族や周囲の接し方とうつ病への対応について

ID-10080963

家族や周囲の接し方とうつ病への対応について

うつ病になった人の元気のない姿を見れば、家族や周囲の人はつい励ましたくなるものです。

しかし、うつ病への対応として、「がんばれ」と励ますことは厳禁です。

スポンサーリンク

うつ病の人に対して、家族や周囲の人はどのように対応すればいいのでしょうか。

うつ病の人を励ましてはいけない理由とは

うつ病は、がんばりすぎて無理に無理を重ねた結果、発症する心の風邪のようなものです。

本人は力をふりしぼることもできず、「がんばりたいのに、がんばれない」ことで苦しんでいるのです。

心身ともに消耗しているのに、「がんばれ」と励ましの言葉をかけられれば、応えるエネルギーがないので、期待を裏切る自分をさらに責めてしまいます。

励ましは、うつ病の人を追いつめることにしかなりません。

また、批判や説教についても、うつ病患者本人はなにもできない自分自身に絶望してしまいます。

うつ病を治すために必要なのは、気持ちを無理にでも持ち上げようと努力することではありません。

安心感を与え、見守ることが大切

うつ病の人の心は、不安や焦燥感、絶望感に支配されているので、なによりも安心感を与えることが大切です。

スポンサーリンク

たとえば、追い込まれた気持ちがポツポツと言葉になって出てきたときに話を聞いてもらったり、黙って一緒にいてくれるだけで安心します。

悩みや問題の具体的な解決案が浮かばなくても、ひたすらに聞いてもらえたことで、こころが癒されているのです。

うつ病治療の中心は心身の休養

うつ病になる人は休養が苦手です。

「趣味が仕事、特技が残業、休日も職場に行きたい」という頑張り屋の人がうつ病になりやすいのです。

なかでも主婦の場合は、家にいても職場にずっといるようなものです。

うつ病を回復させるためには、家事や育児を肩代わりするなど、家族の協力は欠かせません。

本人が退屈感を覚えるまで、休養を中心とした生活を支え、心身のエネルギーが蓄えられるのをあたたかく見守りましょう。

家族や周囲の人が理解しておきたいポイント

①うつ病は、治療、休養、栄養が必要な病気

②無理を続けた結果、うつ病になった

③うつ病の回復には最低でも3ヶ月かかる

④休養中のあせりは、症状が残っている証拠

⑤退屈感が出るまで出勤や登校は控える

⑥症状が消えても、2年間以上は服薬で再発を予防する

これらの点を理解し、注意しながら、うつ病患者本人をあたたかく見守りましょう。

◆この記事は、赤坂診療所所長、精神保健指定医、渡辺登先生執筆・監修の「これでわかるうつのすべて(成美堂出版)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

スポンサーリンク

サブコンテンツ

このページの先頭へ